ニュース

ツイッターがイーロン・マスク氏を提訴、買収の撤回で

 ツイッターは、同社の買収を撤回したことについて実業家イーロン・マスク氏を米国デラウェア州の裁判所へ提訴した。

 イーロン・マスク氏は2022年4月、ツイッターをおよそ440億ドル(約6兆円)で買収することを発表していたが、その後7月になってツイッターがマスク氏が求める、スパムや偽アカウントなどについて評価するデータの提供を拒否するなどしたとして、契約違反を主張し買収合意を撤回していた。

 ツイッターは訴状の中で、同社はマスク氏の求めには応じてきたとしたほか、買収の撤回は「もはや彼(マスク氏)の個人的な利益にならないからだ」とも指摘。マスク氏の買収資金のひとつは、マスク氏が保有するテスラ株式であり、そのテスラの株価が5月~6月ごろに下落したことで、マスク氏はより多くの株式か現金を担保に入れる必要が出てきており、マスク氏が買収を取りやめる動機になっていたと説明。マスク氏が虚偽の説明をしてきたとして、裁判を通じてあらためて買収の実施を求めていく。