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ルート案内で自動運転カートに対応、KDDIとナビタイムが永平寺町で実施

 KDDIは、ナビタイムジャパンと共同で、「auナビウォーク」および「NAVITIME」のルート検索に、自動運転電動カートを含めたルート表示に8月6日より対応した。自動運転電動カートは、福井県の永平寺町で実証実験として12月20日まで運行している。

自動運転電動カートに対応したルート検索を提供

 実証実験は、経済産業省・国土交通省の「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」のうち、2016年度から産業技術総合研究所が幹事機関として受託し推進している「専用空間における自動走行などを活用した端末交通システムの社会実装に向けた実証」(ラストマイル自動走行の実証評価)の一環で行われている。

 自動運転電動カートを含めた自動検索に対応するのは、「auナビウォーク」と「NAVTIME」のナビゲーションサービスで、自動運転電動カート、徒歩、鉄道、バス、車など多様な移動手段を組み合わせたドアtoドアのルートを提案する。

 例えば、福井駅から大本山永平寺までルート検索した場合は、通常の検索結果に電車と自動運転電動カートを利用したルートが提示される。

 このほか、カーナビアプリ「au助手席ナビ」「カーナビタイム」「NAVITIMEドライブサポーター」で、永平寺町荒谷地区の実証実験向け無料駐車場データを追加した。カーナビアプリに無料駐車場のデータを追加することで、駐車場にマイカーを駐車のうえ、自動運転電動カートへの乗り継ぎも容易となる。

カーナビアプリ向けに無料駐車場データを追加

 KDDIによると、自動運転電動カートは地域住民や旅行者に周知する手段や利用者の増加に対する施策に課題があったが、今回の取り組みによってナビゲーションサービス上の選択肢として自動運転電動カートを表示することで利用促進できるという。

 実証実験の期間は6月24日~12月20日の9時~16時で、毎週水曜日と木曜日は運休。実施場所は永平寺参ろーどで、東古市(永平寺口駅)から志比(門前)までの約6km、自動運転電動カートの運賃は無料。