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「Apple新宿」、特徴は“フォーラム”と“アベニュー”

 4月7日10時、東京・新宿にアップル直営店「Apple新宿」がオープンする。160名以上のスタッフがユーザーを迎えてくれるとのことで、開店時には、数量限定の記念品のTシャツとピンバッジがプレゼントされる。

 新宿三丁目にあるマルイ新宿1Fに位置する同店の正面は、幅37mという巨大なガラス。エンターテインメントやビジネス、文化の中心地でもある新宿の街と同店を繋げ、入店しやすいようデザインされた。

 アップルにとって「店舗は最大の製品」と位置づけられており、コミュニティの中心たる「街の広場」としてApple新宿は設計された。入店すると、6Kサイズの巨大ディスプレイがユーザーを迎える。ディスプレイの前は“フォーラム”と名付けられ、ボックス型のイスが常に並べられている。ここでは、アプリの使い方などの無料セッションを体験できるとのことで、まさに広場として活用される空間だ。

 店内の壁には、Apple Watchのベルト、iPhoneなどで使えるヘッドホンやカバーなど、さまざまな製品が並べられる。ここは“アベニュー(通り)”と呼ばれる展示スペースで、いずれの製品も手にとって試せる。まるでショッピングモールのように店内を回遊しながら、アップル製品と周辺機器を体験できるようデザインされた。

 こうした店舗デザインは、アップルがここ最近、取り入れているもの。最近、米国シカゴでオープンした店舗なども同じコンセプトに基づく。

 5日の報道関係者向け内覧会では、同店で体験できるセッションのひとつとして、「Clips」という動画編集アプリを紹介する場面もあった。レクチャーするスタッフとともに、実際に「Clips」を操作しながら、動画を撮影し、音声認識によるキャプションの追加や、著作権フリーのBGMを追加する方法などがわかりやすく学べる。こうした形で、さまざまなアプリや、プログラミングの講座がビジネスパーソンや子供など幅広いユーザー層に向けて提供される。講座内容自体は他のアップル直営店で体験できるものと同じだが、新たなコンセプトに基づくApple新宿は、ユーザー体験をさらに向上ささえる場として楽しめる。

Clipsのレクチャー
ロボットプログラミングの講座も
そばをタッチするとコンセントやLANポートがせり出してくる

 アップルでは日本国内で、既存店舗のリニューアルや、新たな店舗の設置など、引き続き投資していく方針だ。