スタパ齋藤のApple野郎

こっ、こんな便利なアプリがあったのかッ!!!

定番アプリ「GrandPerspective」を2022年に知った俺

 つい最近、macOS上で使えるクリップボード管理アプリを探していて、偶然見つけた「GrandPerspective」というアプリ。そのサイケデリックな感じの表示にミョーに惹かれて使い始めた。↓こんな表示。

 この表示が意味しているのは、Macのストレージ内のファイル。四角いタイルの大きさはファイルサイズを示している。また、ファイル種類によって色分けもされている。

 なお、色分けの基準はファイル種類以外に、フォルダや最終変更日、フォルダ改装深さなど自由に変えられる。表示色もプリセットから好みのものを選べる。

なにを基準にしてタイル(つまりファイル)の色分けをするかを選べる。
タイルの色をどんな雰囲気にするかも選べる。

 使い始めてすぐ、このサイケで斬新なタイル表示に突出した実用性があることを知った。ファイルサイズやファイル種類をタイルサイズと色で可視化してくれるので、多角的かつ直感的にファイルを探せるのだ。

 たとえば「使ってないデカいファイルはあるかな?」的なことが一目瞭然。大きなタイルが大容量ファイルであり、そのファイルが何なのかも即チェックできる。

最終変更日を基準にタイルを色分けした状態。タイルの上にマウスポインタを置くと、infoウィンドウ上にそのファイルの大雑把な変更日が表示され、何日くらい前に変更したファイルなのかがわかる。この場合は約5〜10年前のファイルだ。
タイルを選んだ状態でスペースキーを押せばファイルが再生されたり情報が表示されたりする。このファイルは古いiOSアプリのバックアップだったようだ。このファイルをFinderで表示して削除などすることができる。

 といった感じで、大容量ファイルをパッと探せて即扱えることが可能なのであった。古くてデカい動画ファイルをパッと見つけて削除とか、超絶古いファイルをサッと確認してアーカイブしていくとか、いろ〜んなファイル操作を「視覚的かつ直感的」に行えるGrandPerspectiveアプリ。3日使っただけでもう虜。素晴らしいアプリだ!!!

 って、調べてみたらこのアプリ、2005年頃からあるアプリらしい。Erwin Bonsmaさんが作っているらしい。

 ぐぬ〜、まったく知らなかった!!! 17年も前にあったなんて!!! ……世の中知らないことばかり。……あ〜っ、今までいろいろ損してきた感じがする〜。という感じで、何かを取り戻すかのように、毎日のようにGrandPerspectiveアプリを起動している俺なのであった。

GrandPerspectiveアプリは無料、もしくはApp Storeで370円

 GrandPerspectiveアプリは、公式ページからダウンロードすれば無料で使える。俺も最初はそうして使ったが、あまりにグレイトなアプリだったので、細かな機能を知ろうと公式ページを再訪。そしたらこんなコトが書いてあった。

 “Download GrandPerspective from Sourceforge for free or from the App Store for $2.99. You'll get the same app either way.”(GrandPerspectiveをSourceforgeから無料でダウンロードするか、あるいはAppStoreから$2.99でダウンロードしてください。どちらの方法でも同じアプリが手に入ります)

 “So what's the difference? When you get it from the App Store you know that it has passed Apple's review and quality control, you receive automatic updates, you help cover distribution costs and you support further development.”(その違いは何? App Storeから入手すると、Appleの審査と品質管理にパスていることがわかり、アプリの自動アップデートを受けられ、あなたはアプリ配布コストをカバーしたりこの先のアプリ開発を支援することになります)

 なるほど。じゃあApp Storeで買う!!! と、いったんGrandPerspectiveアプリを削除し、App Storeで370円払って再ダウンロードしたのであった。やはりこういう優良なアプリはなるべく支援しなければ。

公式ページではGrandPerspectiveアプリへの寄付(Donation)も受け付けている。PayPal経由で寄付可能。毎月定額を寄付することもできるっぽい!

こんな感じで使う、Macのストレージに余裕が生まれる

 前後が逆になるが、GrandPerspectiveアプリの使い方をザッとご紹介。スクリーンショットとともに見ていこう。

GrandPerspectiveアプリをインストールして起動するとフォルダを選択するよう促される。可視化したいファイルが入ったフォルダを指定するわけですな。もちろん外部ディスクでもOK。
ここではmacOSほか常用の全てのファイルが入ったMacintosh HDを選んだ。次いで「Scan」をクリック。
フォルダ内のファイルをスキャン中。俺的環境では2〜3分で完了するが、スキャン時間は使用中のMac(CPUやストレージタイプ)によりけっこう変わると思う。
スキャン完了。ファイルをチェックしていける。ウィンドウはなるべく大きくしたほうが作業しやすい。ウィンドウ上部のZoomを使うと選択したタイル周辺をズームアップしていける。Focusを使うと、ファイルを選択するのか、フォルダを(どの階層で)選択するのかを選べる。
タイルを選択してスペースキーを押すと、再生可能なファイルは再生される。大きなタイル(つまりデカいファイル)を選択して見たら、古いハンダ付け動画であった。
選択したファイルをFinderで見ることができる。GrandPerspectiveアプリからFinderへとシームレスに移行して、ファイルを削除したりアーカイブしたり編集したりするわけですな。
別の大きなタイルを再生してみたら、最近撮ったGoPro動画であった。
画面右下はアプリフォルダだった。大きいタイルをクリックしたらPhotoshop本体だった。多機能&高機能アプリはファイルサイズも大きいですな〜。

 といった感じで作業していける。ただただ溜め込んでいたファイルや、自動的にたまって肥大化したキャッシュ系のファイル、消し忘れた大きめファイルや古めファイルなどを効率よく見つけていけるので、ファイルの整理整頓がよりラクになるのであった。GrandPerspectiveアプリ、ナイス♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。