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東南アジアで目撃したOPPOの勢いとおサイフケータイ対応の衝撃

インドネシアの街中ではOPPOの看板や広告をよく見かける。都心ではサムスンもそこそこ見かけるが、地方部では圧倒的にOPPOの緑ロゴを目にすることが多い

 先月(7月)、インドネシアに滞在していたとき、街中の至るところで「OPPO」の緑のロゴを目にした。首都ジャカルタのスマートフォンショップだけでなく、地方でも村の商店にも幟が立っているという具合で、積極的に屋外広告を展開しているようだ。東南アジアでシェア2位に躍り出たという、OPPOの勢いを感じた。

 そんなOPPOの日本市場向けスマートフォンの2世代目として、「R15 Pro」「R15 Neo」が今月発表された。中でも上位機種の「R15 Pro」は日本市場への意気込みを示したモデルだ。

 日本向けに防水とおサイフケータイに対応。さらにDSDV(VoLTEでの2回線同時待受)もサポートしたことで、チップセットはSnapdragon 660というミドルハイクラスの製品だが、6万9880円という価格でこの仕様はかなりインパクトがある。

おサイフケータイ+3キャリア対応デュアルSIMの「R15 Pro」

 それと比べると「R15 Neo」は価格と機能のバランスがとれているし、デュアルSIMというSIMフリーならではのメリットも訴求できている。大手キャリアのハイエンドモデルが軒並み10万円を超える中、良い勝負をするかもしれない。その意味で今回の新モデルは、OPPOの日本展開を占う試金石になりそうだ。

 日本参入に本腰を入れるのなら、次はフラッグシップの「Find X」の投入も期待したい。Find Xは、ディスプレイの“切り欠き”をさえもなくしたデザインに加えて、使用時に展開する格納式のカメラというギミック。ガジェット好きの心をくすぐるモデルだ。

 果たしてこの望みは叶うかどうか。筆者がインドネシア滞在していたとき、Find Xの予約を受け付けている携帯ショップで価格を聞いてみたところ、日本円にして約11万円だった。海外版のFind XをベースにFeliCa搭載のような日本向けのカスタマイズを加えるとしたら、その価格帯はSIMフリースマホの売れ筋から大きく上振れすることになる。

 一方で、わざわざ端末の設計を変更してまでおサイフケータイや防水に対応した日本向けモデルを投入する姿勢からは、フラッグシップモデルの日本投入も期待できるのかもしれない。