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異変。

連立与党の自民・公明両党が15年ぶりに過半数を割り込む結果となった2024年衆議院総選挙。

一夜明けた今日、メディアは結構な大騒ぎになっていたが、個人的にはそんなに違和感はない。

だって自民党は、今までが勝ち過ぎていただけだから。

特に前回の衆院選は、行き過ぎた野党「共闘」を嫌悪する空気が「自民党絶対安定多数」という想定外の結果を招く、という野党側のオウンゴールのような結果だったから、そこからの巻き返しは当然想定されたところだし、それに輪をかけた政治資金問題の逆風下でこれまでのように勝てるほど選挙は甘くない。

いつもなら、小選挙区で負けても”ゾンビ”議員を大量に生み出せたセーフティネット比例代表制度も、激しい逆風下、かつ、大手から新興まで野党がこぞって票の掘り起こしに走った今回は十分に機能せず、むしろ小選挙区落選議員たちのコンマ1%をめぐる阿鼻叫喚の絵図を生み出すことになってしまった*1

意外だった点があるとすれば、乱立した総裁選候補者の中では一番まともな選択肢に見えた石破氏が総理になったにもかかわらずこの結果、という点だろうが、逆に言えば石破首相の下での選挙だったからこそこのレベルの負けで済んだのであって、他の候補者が看板になり旧安倍派議員をそのまま公認して選挙に打って出ていたら、それこそ小選挙区であと10~20議席落としていても不思議ではなかっただろう。

この結果を受けて、次に来るのが「政権交代」なのか、それともこれをバネとした再びの「絶対多数」なのか、現時点で予測するのはなかなか難しいが、しばらく続くハング・パーラメント状態が、これまで毎年のように行われてきたかまびすしい「法律またいじってみた」の動きをちょっとでも止められるのであれば、企業法務の世界に生きる者としてこんなに嬉しいことはない、ということは言っておきたい。

最高裁判所裁判官国民審査」に起きた異変

さて、前振りはこれくらいにして、今回も「最高裁判所裁判官国民審査」の結果を載せておくが、自分が衝撃を受けたのは、ここ数年は見ることがなかった「罷免率」の高さ、である。

尾島 明 (裁判官出身)5,980,011票(11.00%)
宮川美津子(弁護士出身)5,717,735票(10.52%)
今崎 幸彦 (裁判官出身)6,229,691票(11.46%)
平木 正洋 (裁判官出身)5,419,857票(9.97%)
石兼 公博 (行政官出身)5,439,056票(10.01%)
中村 慎  (裁判官出身)5,335,897票(9.82%)

今崎長官を筆頭に今回対象となった6名中4名が、実に罷免率10%超・・・。

一票の格差」訴訟での消極的姿勢を理由に、一種の”罷免運動”が激しく展開されていた頃ですら超えることのなかった「10%」の壁が、今回あっさりと超えられてしまった、というこの事実が何を意味するのか、現時点で論評するのは難しいが、自分はこの現象こそが、今回の選挙で起きた最大の「異変」ではないかと思っている。

「国民審査」という司法との「接点」に能動的に関心を持つ有権者が増えた、ということならそれ自体は決して悪いことではないし、今回の結果だけをもって、”民意”の司法制度への過度の介入、などと言うつもりも毛頭ないのだけれど、安易に「罷免票」を投じるムードがあるのだとしたら、それはそれで好ましいことではない、ということは3年前にもコメントしたとおり*2なので、ここから先、この関心が健全な方向に向かってくれることを今は願うばかりである。

*1:それでも比例重複を禁止された議員が一定数いたおかげで命拾いした議員は少なからずいる。

*2:以下のエントリー参照。k-houmu-sensi2005.hatenablog.com




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