
タイトルは
『カッコーの歌』
英国幻想文学大賞を
受賞したという
本作
なんで 手に取ったのか
そのきっかけは
すっかり忘れてしまったけれど
一旦ページをめくったら
ノンストップで
一気に読み終えてしまった
読み始めの 前半1/3は
ボタンの掛け違えどころか
見たことのない形をした
服を前に
袖やボタンを探しながら 奮闘している
そんな しっくりこない状態が
続くのに
後半 登場人物が出揃うと
ストーリーは 一気に加速
新しい世界が目の前に
カラクリヒントと共に
ばーんと 見渡す限り広がって
そして エンディングに向かって
見事に集約する
聞いたことのある
もしくは 読んだことのある
言い伝え? が 元になっているけど
ハーディングは そこに
これまでにない方向から
スポットライトを当てて
新しい キャラクターを創造した
主人公の キャラクター設定 自体は
プロトタイプと
言えないことも ないけれど
一癖も二癖もある
登場人物たちとの関係性が
秀逸
そして ハーディングの使う
比喩も独特で
イメージ可能と 不可能との狭間を
すっと指し示すような
技巧的な美しさがあって
癖になりそう
ハーディングの他の作品も
読んでみたくなって
『嘘の木』を 図書館で予約した