東京国立博物館で現在公開中の愛染明王像があまりにも素晴らしいので、博識の先輩にお尋ねしてみました。
そうしましたら、こちらのご像の思想背景を詳しく教えていただけました。
私だけが読むには余りにも勿体無いので許可を得て掲載します。
https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0014596より

愛染明王像
解説は下記から
如法愛染や理趣経のコンセプトが感じられます。閻魔天=平等王=タキ王=愛染明王はもっとも深秘を感じさせますね。
タキ王はタッキラージャでありチベットの十憤怒尊として信仰され愛染真言小呪ウンタキウンジャクに残っており愛染の原型とされています。
平等院は藤原氏のお寺ですが、愛染は日輪すら調伏することができるので「彼の手」あえて秘匿して愛染院とはせず平等院としたとか。
タキ王と平等王は愛染を経由した同体異名です。至文堂の日本の美術「愛染明王」に山本ひろ子大先生が小論を寄稿されてたと思います。五指量愛染の論文ですが。
天井の仏眼曼荼羅と愛染明王の仏像で
愛染=大勝金剛=金剛界→赤→外宮(大神宮)
仏眼=大悲胎蔵→白→内宮(大神宮)
※赤白が通常と逆なのは意味がありますが伏せます

天井の仏眼曼荼羅
これが伊勢の御正体の二重写しであり愛染明王=天照大神と捉えることができるのです。
この意匠は西大寺の大神宮御正体にも言えることができます。
聚宝館 - 真言律宗総本山 西大寺 https://share.google/2AhT0yV7u3H0k0sXo
たぶん舎利も入っています。
石野聖咒氏の講義で聞いたらことですから。論証はなんとも言えませんが明らかですよね。
しかし詰め込み過ぎ(笑)
ついでに叡尊さんから離れてない時代の伊勢で活躍した律僧たちの言説だと思います。
関東(鎌倉)でも活躍しますから。
ちなみに愛染さんは八幡大菩薩の本地ともされます。軍神としての親和性がいいのでしょうね。
最後。
この愛染は石上神宮の神宮寺内山永久寺の旧蔵です。
石上神宮はフツヌシ、タケミカヅチであり七支刀をご神体とするお社です。
藤原氏の祖神(春日)でもありこれが愛染に繋がっておるかとも考えたら面白いですね。
廃寺になってますが確実に春日信仰の一旦を担っておったんではないでしょうか。
ご清聴ありがとうございました。
