
『ロード -キャンピングカーは北へ』(2014年)山口理作 佐藤真紀子絵
文研じゅにべーる
夏休みにピッタリのロードムービー的な一冊。
千葉県野田市から北海道の礼文島までキャンピングカーで北上します。
≪『ロード -キャンピングカーは北へ』あらすじ≫
僕は小学6年生。嫌なことからは逃げるタイプ。お姉ちゃんは反抗期真っ最中の中学2年生で、最近頼りない父ちゃんに対して冷たい。そんな頼りない父ちゃんに対して、母ちゃんはどこまでも優しいから余計にイラつくお姉ちゃん。
そんな一家にある日大事件が・・・。父ちゃんが会社をクビになっただけでなく、再就職先も決まっていないのに、勝手にキャンピングカーを買ってきてしまったのだ。父ちゃんの願い‟家族再構築”は成功するのか?キャンピングカーは最北を目指して走る。
サクサク読めて、小学校高学年向き。けれど、思春期の揺れ動く思いなんかも描かれているので、ドンピシャ世代はやっぱり中学生になるのかなあ。
【ここがポイント】
・読みやすく、本が苦手な子にも
・親にイライラしはじめた世代に
・「始めなければ始まらない」と背中を後押ししてもらえる!
・キャンピングカーでの旅にワクワクする
さて、ここから先は辛口コメントになります。面白そう!読んでみようかな?と思った方、ネガティブ感想読みたくない方は、ここまででストップしてくださいね。警告しましたからね~(笑)。
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文研じゅにべーるの本って、個人的には惜しいなあと感じる物語が多いんです(私と相性合わないだけかも)。
今回はキャンピングカーということで、期待しすぎてしまったのもあるかもしれません。
以下が私が残念に感じたポイント
・せっかくのキャンピングカーなのに食がカップラーメンなど貧しい。
(母親は同行していないので、現実的といえば現実的なのだけれど、ワクワクしたかった)
・8日間の旅で、かなりの距離を移動しているのに、読んでいてその距離感が感じられない
・せっかくの大自然の中を走っているのに、自然の美しさの描写が少ない
・旅を通じての成長が、分かりやす過ぎるというか、狙った感が出てしまっている
・ラストがくさすぎて、漫画のように感じてしまった
(漫画自体は好き。ただ、役割が違うと思っているだけです)
うーーーーん。なんだろ。せっかくの筋立てなのにモッタイナイんですよねえ。(←上から目線)
作者の、‟ホラここで考えてみてください、自分に置き換えて振り返ってみて”、的な意図が見えてしまって興ざめするというか。これは、教師たちが喜んで勧めそうな物語だな、と思ったら作者の方は元教師だったそうで、なんか納得。
‟降りてきた”物語ではなく、創作なんだろうな。
とはいえ、こういう読みやすい本は必要です!うちの子みたいに、本の苦手な子がサクサク読めて、面白いと思えるもの必要だもの(・・・とフォローしてみる)。
キャンピングカーで旅してみたくなりました(これは本音)。