
『七つのわかれ道の秘密』上・下(2012年)
トンケ・ドラフト作・絵 西村由美訳 岩波少年文庫
秘密シリーズ続きます。
あまり本の批判はしたくないのだけれど(だって、好みは人それぞれだし)・・・でも、もしかして、このブログを読んでくれていて、私と好みがあう人がいたら、“この本はちょっと読まなくてもよかったかな~”なんて本も知りたいかと思いまして。
素晴らしい児童文学がたっっくさんある中で、読める時間は限られてますからね。
上記の『七つのわかれ道の秘密』は私的にはイマイチでした(あくまでも、私的には、です)。トンケ・ドラフトといえば、『踊る光』や『王への手紙』が素晴らしかったので、それで余計にガッカリしてしまったのかも!?この話読んで、楽しかった方は、ゴメンナサイ!以下は読まないでくださいね。

『王への手紙』や続編の『白い盾の少年騎士』が、丁寧に丁寧にじっくり進むのに対し、『七つのわかれ道の秘密』は、展開がめまぐるしく、わちゃわちゃしてて、わけワカラナイままふりまわされる感じ。
内容は、学校の先生と生徒たちが、伯爵家の宝物をめぐり、奇妙な冒険に巻き込まれていく・・・といったものなのですが、ホント奇妙でついていけないんですよ。子どもの頃読んでたら、また違った感想だったかもしれないけれど。オランダに伝わる古いわらべ歌からヒントを得て、その歌の通りに展開していく感じです。
うーん、『王への手紙』は格調高いというか品の良さが感じられたのだけれど、こちらにはとにかく感情移入できなかったんだな。フランス先生は生真面目で、赤毛のフランスの物語を生徒たちに語るような空想家に、まず映らなかったし、ロベルトの二重人格もしっくりこない。
伝説、予言に無理やり当てはめるために、設定にムリがあったり・・・強引というか、これでは何でもありの安っぽい魔法ファンタジーみたいじゃないか~って。中には好きなキャラクターや設定もあっただけに、なんだか残念。
でもね、信頼おける岩波少年文庫からの出版だし、レビュー読んでても評価高いし。私が読解力ないだけかもしれません。