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今日の一冊は、児童文学ではないのですが、ぜひ大人も子ども読みたい一冊。
家族4人で、キャンピングカーで5年かけて、なんと50か国!地球一周をした雲野一家の旅の記録です。
写真はオールカラーで旅の臨場感があり、文章もとても読みやすく、これなら本が苦手な人でも読めそう!
実は、雲野ファミリーは、三男の自主保育時代のお仲間なんです。学年は違っていたので、それほど接点はなかったのですが、世界一周の旅に出ると聞いたときのワクワク感は、いまでもよく覚えています。
家族で!?子ども小さいのに!?そんなことできるんだ!!!
沢木耕太郎の『深夜特急』の影響で、どこかで旅は一人でするもんだ、もしくは子どもたち巣立った後、と思っていた当時の私にとっては、夢のような話だったなあ。
いやあ、リアルタイムで雲野ファミリーのインスタ追ってたので、実に感慨深い。
何がすごい、って旅の5年間の中に、ロックダウン時のコロナ禍も含まれていることなんですよね。
いつまで続くんだろうという閉塞感があった、色んな人がピリピリしていたあの時代。それでも雲野ファミリーは世界のどこかにいる、という事実が、私にとっては何だか明るいニュースのように、希望の光のように感じられたことを覚えています。コロナだけじゃない、ニアミスだったトルコの大地震、イスラエルガザ地区への攻撃、色んな危険と隣り合わせになりながらも、見えない力に守られていたとしか思えない出来事の数々。
一気読みでした。気づいたら夜中の2時になってたけど、ページをめくる手が止まらない。誰か止めて~(笑)。知り合いという事実抜きにしても、人に手渡していきたいと思った一冊でした。
さて、家族で世界一周といえば、気になるのは子どもたちの年齢。出発時の雲野家の息子くんたちの年齢は5歳と2歳だったそう。ただの家族旅行とは違う。数年という単位で長旅するには、小さすぎない?学校はどうするの?読めば分かるのですが、まさに本のタイトル通り、“僕の学校は世界中”だった。素直で瑞々しい感性。ときに、大人をハッとさせるような、まっすぐな視点。ところどころで、泣いてしまいました。
情報があふれかえっているこの時代に、自分の目で見て、耳で聞いて、足で歩いて確かめる大切さ。地についた学びが、ぐっと心に迫ってくるのです。
世界中で人々の親切に触れ、戦争や差別も目の当たりにし、感じるところのあった長男の仁くんは、やがてマイケルジャクソに惹かれ、独学でダンスのスキルを磨いていきます。そして、なんとニューヨークのアポロシアターでのアマチュアナイトに出演を果たすまでになるんです。そちらのストーリーにも感涙。“好き”のチカラってすごい。
ただただ楽しいだけじゃない、かといって大変な私たちに酔うでもない。
秀美さんの母としての等身大の文章が、またいいんだな。
旅したくでも出れない人。この一冊がまだ見ぬ景色へと連れて行ってくれますよ。
ヨルダンのワディラム砂漠の星空の下で、確かに私も一緒に寝た。そんな気持ちになれました。
ぜひ。