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今日の一冊は、工業高校を舞台にしたコチラ!
ああ、もうどうして好きなものに打ち込んでる人って、こうも魅力的なんでしょう。
まっっっったく興味のない世界でも、魅了されてしまうし、追体験できるのは読書ならでは。これだから、読書はやめられないなあ。
個人的には、申し訳ないけれど、工業製品って全然魅力を感じないんです。むしろ苦手なくらい。それがねえ、読み終えた頃には印象がガラっと変わってしまうんだから、物語の力ってスゴイ。
しかし、そんなわけで、この物語に出てくる用語は分からないものだらけでした。
まず、物語の中心になってる旋盤ってなんぞや?そこからして、ワカラナイ文系人間の私。挿絵があったら、よかったのになあ。なんでもググれば(Google検索すれば)分かる時代だけれど、挿絵のほうが、より本の世界に入り込めると思うんです。そこだけ、残念!
さて、主人公の心(しん)は、工業高校唯一の女子。悲しい過去から、人は裏切るけど、コンピューターは裏切らないと思って、“コンピューター研究部”に所属しています。が、ひょんなところから“ものづくり研究部”という心から見れば、時代遅れなことをしている部を手伝うことに。そして、ここからは、もうマニアックな世界ですよ!
文系人間から見れば、ただの切り出されたサイコロ状の鉄の塊。でもね、手触りのなめらかさ、信じられないくらい微妙な差異の世界。気づいたら、心と一緒に心奪われてた、鉄に、道具に。そして、知るものづくりにおける掃除の大切さ。
当初、旋盤を古臭い技術と見なしていた心に、先輩の原口が鬼の形相で言い切った言葉が忘れられません。彼は「ものづくりはなくならない」と言い切るんですね、なぜなら
「ものづくりは、楽しいからだ!」(P.74)
響きました。ズシンと響いた。
そして、トラブルが起きたときの先生の言葉も、
「何かに一生懸命になっとる時、それが本物かどうか、人は時々試されるんよ。本物になりたかったら、そこで踏ん張れ」(P.121)
うーん、ここだけ抜き出しても、ありふれたフレーズかもしれない。でもね、物語を追体験して120ページ過ぎたところで、言われるこの言葉には重みがありました。
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