
「いい子やなぁ〜。」「いい子にしてた?」
小さいころ、たくさんの大人たちに「いい子にしましょう」と言われて育ってきませんでしたか。
「いい子」って具体的にはどんな子をいうのでしょう。
【わたしはいいこ?】あらすじ
「いいこ」って、なんだろう?
「いいこはおかたづけできるよね?」ある日、お母さんにいわれた女の子はふと考えます。
「いいこ」ってなんだろう?おかたづけが上手で、おおきな声でごあいさつできて、
お菓子をがまんできて、それから……?日常のさまざまな場面を振りかえりながら、
本当の「いいこ」とはなにかを見つめる物語。「いろいろ」シリーズや、「おさんぽ」シリーズ(講談社)、
『あのね あのね』(あかね書房)など、人気作を数多く
手がけるえがしらみちこさん待望の最新刊です。
【わたしはいいこ?】感想
子育てをしていると子どもそのものを見失いがちです。
私もそうでした。
反面教師としてこんな子育てはしないでおこうと思っていたのですが、結局自分優先にしてしまい、つい「いい子」にさせようとしていたのかもしれません。
第三者の目線だと分かるのに、自分の事となるとつい、自分中心になり仕事前に、洗濯と掃除して夕ご飯作って…と時間に追われながら1日のスケジュールを組んでしまっていました。
この絵本を読むと「ハッと」させられることが多かったです。
特に母親が厳しかったりすると、「○○しなさい」や「あそこの子はあんな頭ええのに」とか「なんでできへんの」と言われたことってありませんでしたか。
ケンカして泣かされてかえってきたら「なんでやり返してきーひんの」と言われたり。
今思うと、そうのせいかだんだん人の顔色をうかがって行動するようになっていったのかもしれません。
それだけは避けようとしていたのに、同じように子育てをしてしまった所もあったように思います。
例えば何かを作るのに、一緒にすると手間と時間がかかるので、つい「いい子でまっててね」と言ってみたり、大きくなってくると手伝ってもらいましたが、こちらが偉そうに指示を出したりしていたかもしれません。
スーパーでおもちゃを我慢すると「いい子」って言ってしまっていたかも?
もしかしたら、欲しくても言いにくい状況だったのかもしれません。
考えだすと、あれもこれもとたくさん出てくる気がします。
今となっては、当時の出来事をはっきり覚えているはずもないのですが。
そして私の子どもの頃も同じでした。
いいこやなぁ〜。
私は親から「いい子」と言われると嬉しかったです。
だから、「いい子」と言われたいために、心の我慢をしていたのかもしれません。
それは親からすると、何でも素直にいう事を聞く自分の思う通りになる子だったのかもしれません。
絵本にはこう書いてあります。
いいこってなんだろう?
そういえばおともだちからはいいこっていわれない。
そういえば、ともだち同士で「あなたいい子ね」とはならなかったなぁ。
基本的に「いい子」とは大人や先生が子どもに使う言葉で内容は、「素直で、他人に優しく、礼儀正しい子ども」なんだそうです。
では大人になって「いい人」とはどんな人でしょう。
何かを頼む時に、嫌がらずにやってくれる人。
フットワークが軽い人は「いい人」と呼ばれているかも。
もしかすると、子どものころに言われていた大人のように、誰かにとっての都合の良い人が「いい人」なのかもしれません。
大人も子供も、その時の気分で、出来るけどしたくない時とか、思いたくないけど、思ってしまったりして心の中で対立するときってあると思います。
仕事で、心の我慢ばかりに付き合っていると周りに迷惑をかけたり、自分の首を絞めたりしてしまうときもあります。
生きていると心に我慢してもらわないといけないことってたくさんあります。
でもそれを続けていると心は、すり減ってしまいます。
だから意識して心の機嫌を取ったり、たまにはご褒美をあげることって大切なんだと思います。
ちゃんと休ませてあげればかならず心は回復するから。
絵本の主人公がママにこう聞きます。
「ねえ ママ…わたしは いいこ?」
するとママは抱きしめながらこう答えます。
「ママは あなたが いいこでも いいこじゃなくても そのままの あなたが だいすきよ」
私がこの絵本で心が温まる一番好きな場面です。
次のページには女の子の満足気で、安心しきった愛らしい顔が描かれています。
そのイラストを見て、私自身もホッとし、(わたしもそうしてもらいたかったな)とか(わたしもそうすればよかったな)と思うのでした。
もしかしたら、ずーっと小さかった子どもの頃にはそうしてもらっていたのかもしれません。
たくさんの昔の写真を整理していても、お弁当を持って色んな場所に行き、笑顔で写っている写真はたくさんあります。
けれども残念ながら小さい頃の記憶は、どれも遠い記憶で(わたしはわたしでいいんだ)と思えるような安心した記憶はあまり残っていないのでした。
だから、小さいころの何でも言う事を聞く時期だけじゃなくて、大きくなっても、小憎たらしい時期になっても、反抗期になっても、定期的に「あなたはあなたでいいんだよ」そういってギューって抱きしめて安心してもらうことが何よりの子育ての基本なんだと今は思っています。