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【月と六ペンス】あらすじと感想

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【月と六ペンス】を読んだ方の感想を読んで読んでみたいと思い、手にしました。

イギリスの作家モームが、画家のゴーギャンをモデルとして描いたという小説です。

 

【月と六ペンス】のあらすじ

ある夕食会で出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎた男が、すべてを捨てて挑んだこととは――。ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る、歴史的大ベストセラーの新訳。

 

【月と六ペンス】の作者

サマセット・モーム
Maugham,William Somerset

(1874-1965)イギリスの小説家・劇作家。フランスのパリに生れるが、幼くして両親を亡くし、南イングランドの叔父のもとで育つ。ドイツのハイデルベルク大学、ロンドンの聖トマス病院付属医学校で学ぶ。医療助手の経験を描いた小説『ランベスのライザ』(1897)が注目され、作家生活に入る。1915年発表の『人間の絆』、1919年発表の『月と六ペンス』は空前のベストセラーとなった代表作である。

『月と六ペンス』 サマセット・モーム、金原瑞人/訳 | 新潮社

 

【月と六ペンス】の舞台

ロンドン

イングランド及びイギリスの首都。

バッキンガム宮殿、国会議事堂やウエストミンスター寺院などが見どころがたくさん。

英国伝統の優雅なひとときといったら、アフタヌーンティーが思い浮かびます。

ハムステッド

ロンドン北部地区にある高級住宅地。

ジョン・キーツなど多くの詩人・作家・画家などが住んでいました。

パリ

現在ロンドンからパリ間へ行くには、ドーバー海峡トンネルを通る高速鉄道ユーロスターに乗車していく事が出来ます。

モワン街

パリのモンマルトル付近を通るクリシー大通りに交差する道路

タヒチ

フランス領ポリネシアで最大の島

日本からタヒチへは、成田空港から直行便が就航しています。

直行便を利用した場合は、タヒチから約11時間のフライト。

 

 

【月と六ペンス】の感想

突然の離婚宣言

ぼくは描かなければならないんだ。そうするしかないんだ。

妻子とともに平凡に暮らしていた株式仲買人のストリックランドは、絵を描きたいがためだけに40歳にして突然ロンドンの家を出た。

 

17年間の結婚生活に終止符を打ち、絵を描くためだけに家族を捨てパリへと経ったストリックランド。

天才は考えることがわかりません、ある日いきなりそう言われたらびっくりです。

もしかすると、子供の成長を見届けつつ自分の夢をずっと温めてきたのかなと思いました。

17年間はやはり子供の成長を見守り目処が経ったからなのかとも思いました。

 

奥さんのしたたかさと仕事が出来る人物だということも見込んでのことかと、ストリックランドを良い方に考えてしまいました。

 

ギブアンドテイク

物語の主人公はストリックランドは、ロンドン・パリ時代に一緒に過ごした妻や愛人がいましたが、彼にとって彼女達は煩わしかったのでしょう。

気づかないうちに彼を束縛していたのかもしれません。

それは、彼女たちが自然と彼を支配しようとしていたから。

彼のセリフにも

女は恋に落ちると相手の魂を所有するまで満足しない。弱いものだから熱心に支配したがるしそうでなければ承知できないのさ

とあります。

彼女たちは、ストリックランドの愛を家事などで応えようとしていました。

ギブアンドテイク。

一方でタヒチの女性達は、ストリックランドを夫や父親としての束縛はしなかった。

ストリックランドがいないと生活出来ない妻や愛人と違い、いてもいなくても楽しく生活出来るタヒチの女性。

ストリックランドは、そんな責任を負わされない自由な暮らしを求めていたのでしょう。

 

ギブアンドテイクを求めるのは、悪い事ではないと思います。

誰かを頼ったり、頼られたりするのは不安を払拭することも出来ます。

 

私はそんな生き方が自分には合っていると思います。

 

以前の私はギブアンドテイクが当然だ。と決めつけていました。

けれども、タヒチの女性の様な自由で自立している女性の様な生き方も頼もしいと思えるし、愛人を死に追いやってでも自分の信念を貫き通す天才ストリックランドの様な行き方もあるんだなあと思える様になりました。

 

彼の様な生き方は彼にとっては幸せですが、私には出来ないなあと思います。

生き方は人それぞれ。

 

振り返った時に幸せだったと思いたいものです。

【月と六ペンス】の意味

月は夢を、六ペンスは、現実を意味しているんだとか。

月を理想で六ペンスを金銭的利益と考える方が分かりやすいかなぁ。

ちなみに、六ペンスは日本円にして約9円になります。

(1ポンドが160円とした場合、1ペンスが1.6円として)

 

忘れるということ

生きていると楽しみ・喜びよりも悲しみ、苦しみの方が多いのかもしれません。

それでも生きていかないといけない。

人は忘れることが出来る生き物です。過去を忘れれば、今は苦しくても時とともにそれが薄れていく。

忘却は恵だということ。それだけで救いになることも多いです。

 

人生において本当に大切なこと

人生をどう意味づけるかということ。

社会から個人への要求と個人から社会への要求は認識の仕方によっても変わります。

誰も自分にはなれません。

人は皆孤独で、考え方次第。

私達は心の内にあるものを何とかして他人に伝えようとしますが、相手はそれを受け取るだけの力がない。

一緒に並んで歩きながら、一緒にもなれず、ただ孤独に歩んでいかなければならない。

そう思えば、気持ちが楽になると思います。

 

 

 




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