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【相続始末記】堀川アサコ あらすじとセリフと感想

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「うちはお金がないから大丈夫」

そう思っている家庭ほど、相続は泥沼化するようです。

空き家問題や介護にどちらがどれだけ面倒を見たか等、相続は揉めるようです。

 

さて、こちらの主人公はどうでしょうか。

生前の顔と後から知る本人の一面。

本心とは…?人それぞれ、捉え方が違うように、人の気持ちは分かりません。

 

 

【相続始末記】あらすじ

フクミは、25歳。倒産寸前の会社で働いています。

 

いつ会社が傾くか分からないまま、ある日姉の舞子から父が心臓発作で入院したとの報せを受けます。

 

慌てて入院直後の父を見舞うと、いつも通りに振舞っていた父。

 

安心するもつかの間、父は突然亡くなってしまいます。

 

相続の手続きを進めるために戸籍謄本を確認していると、なんと父には離婚歴があり母違いの兄弟が2人いることが判明します。

 

そんな中フクミの会社は倒産。

 

突然離婚宣言をし、出戻った姉と父の遺産相続権をもつ兄弟に直接会いに行くため、2人の旅が始まります。

 

【相続始末記】セリフと感想

フクミとその姉舞子にとっての父は、「良い父」。

けれど、何故離婚していた事を黙っていたのか?

だんだんとその全貌が見えてきます。

 

父親がなくなり、戸籍をとったときに父の離婚歴が判明し、フクミの中で何かが崩壊する。

父の事を尊敬し、信頼していた時家族に関する一切合切がいきなり幻に見える瞬間。

 

信じていたものが壊れる瞬間は脆いものです。

ただ、フミコは独身ですが姉は既婚者。

籍を抜く時に、両親の戸籍も載っているハズ。と思いながら読みました。

 

どちらにせよ、相続というのは相続人全員で遺産分割協議をしなければなりません。

なので、異母兄弟がいると分かった時点で相手と連絡を取らないといけないことに。

 

父が残した遺産

遺産は現金で1000万円前後。

家と土地を含めると約3000万。

 

弁護士に相手の連絡先を教えてもらい、2人で函館から仙台と東京へと向かいます。

 

道中のフクミと姉とのやり取りが面白い。特にフクミの姉に対する気持ちや姉妹ってこんな感じよなぁ。と思いました。

 

フクミには姉と義兄が仲良かっただけに離婚を口走る姉の真意が分かりません。

実は義兄と会いその理由を教えてもらっているのですが、何とも腑に落ちない理由なのです。

 

まずは、次男を訪ねる2人。理由は次男の方が人が好さそうだから。

案の定、次男は人が好く親しみやすかった。肝心の相続も放棄してくれたのですが…

フクミたちの父親の事を良く言う人は誰1人いない。

 

いったい父親はどんな人生を送ってきたのだろう。

 

2人にとっては、頼もしくて親切で優しくて謙虚で寛容で賢くてお茶目で愛情の深い優しい父。

けれども、兄弟にとっては最低な毒親

 

いったい何があったのか?

 

人というのは分からないものです。

 

次男の家を出るとき、ほんの短い間だったのに、別れるのが寂しく胸の奥が切なくなるフクミ。

 

人は優しくされたら嬉しいものだと再認識しました。

 

そんな時、フクミは舞子から義兄との離婚したい理由を聞きます。

 

理由を聞くと、苦労知らずの専業主婦の夢物語に聞こえなくもない。

 

自分の人生を考える舞子とそれを子どものように感じたであろう義兄。

 

そういった問題は、話し合いも大事だけれど、第3者が入るほうが上手くいく場合が多いと思いました。

 

ボスこと、長男に会うも次男と違って性格が曲がっている彼は初めこそムカつきましたが、話しを聞いているうちに、彼の気持ちも分からなくはないと思いました。

 

心の柔道技

あせって失敗するより、勝率が高くなるチャンスを待つ。親とか兄とか夫とか彼氏とか上司とか、こっちやりパワフルな相手を向こうにまわすときは、柔よく剛を制すことが肝心なの

 

姉妹が話すのを想像しながら、姉妹って良いなぁと思いました。

姉の舞子は普段は柔和で親切ですが、一度決めたら、恐ろしく頑固になって、頑固になったら平気で「白いものを黒い」なんて言い張る所があるのは、私も私の周りも似たような所があるかもと思いました。

もしかすると、姉というのはそういうものなのか!?

 

見かけで判断するということ

人は見かけで判断しないとよく言われますが、本でのある人はこう言います。

 

見かけで判断するのは、本人にとっても良いことだと思います。

人間って結局は、なりたいものを目指して生きていて、努力の結果がその人の見かけになるわけですから。

 

なるほど、何でも考え方次第。

 

フクミと舞子の父親は、どちらの子どもに対しても父親であったたことには間違いありませんでした。

 

人の伸びしろはいくらでもあるということ。

 

そして相続はややこしい。

 

親は出来るだけ、お金は残さず自分の為に使いきること。

 

子どもも親のお金をあてにしないこと。

 

それでも子どもに余計な心配をかけないよう、遺書やエンディングノート等で、子どもたちに思いを書いて残しておくことが大切だと思いました。

 

お金だけでなく、家や自分が持っている持ち物など、どう処分したいのか等、残されたものが気持ちよくスムーズに事が進むようにしておくのが、今出来ることなのかなと思います。

 

そして、最後あの長男をどう言いくるめるんだろうとハラハラした思いは(そう終わるのね)と実際そう上手くはいきませんが、胸のうちはスッキリしました。

 

 




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