
人生に大切なこと。
分かってるようで、わかっていない毎日。
この本を読めば、あなただけが感じる大切な何かが見えてくると思います。
【シルバー保育園サンバ】あらすじ
何歳でも人生はやり直せる!
ハートフル小説
銀治は、定年退職後に妻から離婚を言い渡され、孤独で怠惰な日々を送っていた。
暇を持て余し、シルバー人材センターからの様々な仕事を担っている。
ある時、保育園の草むしりの仕事が入り、担当することに。
銀治は、人と接すること、特に女性と子どもは大の苦手。
渋々保育園に向かうが、次々に巻き起こるハプニングに対応し、その活躍が認められた銀治は、熱烈なリクエストによりそのまま嘱託職員となるはめに。
当初は銀治を怖がっていた子どもたちもだんだん慣れてなつくようになり、人付き合いが苦手な銀治も徐々に保育士たちとも打ち解けていく。
日々、子どもや周囲の人たちと接するなかで、孤独だった銀治の心には少しずつ変化が。
そんなある日、定年退職後に離婚し離れて暮らす娘について、衝撃の事実を知る――。
そして銀治は、自分自身が蔑ろにしてきた「本当に大切なこと」に向き合うようになっていく。
長い間蓋をしていた感情が蘇り、前向きに変わっていく銀治。
勇気を振り絞って行動することや、あきらめないことの大切さ、いくつになっても後悔は取り戻せるということ・・・・・・。
人生に大切なたくさんのことを笑いと共に教えてくれる、人生応援小説。
【シルバー保育園サンバ】感想
幼稚園児の扱いに焦りまくる主人公が描かれている表紙をみて、(あ~この人今まで子育てに携わってこなかったんだろうなぁ)そう思い、子どもたちと接していくことで、主人公がどう変わっていくのか楽しみで手に取りました。
仕事一筋で子育ては女性がするものと家庭を顧みなかった主人公の似たような小説を読みましたが、今回も想像以上に胸が熱くなりました。
自分の子どもの障害をきちんと受け止められない母親。
子どもたちの安全を考える母親。
多くの親は、自分の子どもに合った一番良い環境で育てたいと思います。
けれど、子育てには何が正しいのかわかりません。
私は「なにがその子のためになるのか見極めるのがとても難しい」と今でも思っています。
10人いれば10通りの個性があるんですよ
個性の違う子どもたちとの接し方、どれも自分の事に当てはめると、私も彼らの様に考え悩み、行動すると思いました。
みんな子どもを大切に思っているからこそだということが、伝わってくるので読んでいて切なくなりました。
家庭でも保育園でも、他人と集団の中で行動を共にするというのは、難しいです。
子どもに付きっきりにはなれません。
子どもは社会全体で助け合いながら育てることが出来たらもっと安心して子育てに追い詰められなくて、これでいいんだと気持ちに余裕ができ、自分が気づかなくても誰かが気づいてくれるかもしれないと思いました。
気付きと、寄り添うという事は子どもにも大人にも必要です。
つねに寄り添い、ときに手を貸し、ときに彼らの声を聴いてともに生きる
今まで気づけなかった人も大丈夫。
68歳の主人公も、後悔ばかりでしたが、気づいた時逃げなかった。
今までの行いを悔いやり直すために、きちんと向き合う姿を応援したくなりました。
真摯に向き合い、希望を捨てず真剣に取り組む姿は、人の心を動かせるのだと思います。
後悔なんてしなくてもいいんだ。
気づいた時から、やり直せると明るい希望をもたらしてくれる本でした。