以下の内容はhttps://jibunnnoikikata.hatenablog.com/entry/siawasenowaより取得しました。


【しあわせの輪】れんげ荘物語の感想群ようこ

【PR】このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を利用しています。

れんげ荘物語も第8弾となりました。

どの部分からも読めるのですが順番通りに読んでいなくても、毎回心地よく読み終わるようになっています。

今回はどんなささやかな幸せがあるのでしょうか。

 

【しあわせの輪】れんげ荘物語:あらすじ

「人間やネコたち、みんなが楽しそうにしているのを見ているのが幸せだ」
無職のキョウコさん、ひとり気ままに隅っこ暮らし――心やすらぐ書き下ろし長篇。
大ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、待望の第8弾。

大手広告代理店を早期退職したキョウコは、相も変わらず古いアパート「れんげ荘」で、貯金を切り崩し、月10万円の暮らし。
キョウコは、老後に少々不安を感じながらも、兄夫婦のところに、突然やってきたおネコさま御一行、「れんげ荘」の住人で人生の先輩のクマガイさんと一緒の楽しい外食や季節の花などに心癒され、日常の暮らしに喜びを感じながら、今日も楽しくのんびり生きています。

動物好きの方や毎日をのんびりと暮らしたい方におすすめの本。

お金をかけない暮らしではありますが平和な毎日で、自分が出来る事は自分でやり他人が困っているとお手伝いする。けれどもズカズカとは入っていかない。

お互いの距離を保ちながら程よく生きていく。

私はそんな生活が好きです。

【しあわせの輪】れんげ荘物語:作者群ようこ

1954(昭和29)年、東京都生れ。六回の転職を経て、本の雑誌社勤務時代にエッセイを書き始め、1984年『午前零時の玄米パン』を刊行、独立する。『トラちゃん』『鞄に本だけつめこんで』『膝小僧の神様』『無印おまじない物語』『ネコと海鞘(ほや)』『またたび回覧板』『飢え』『ヤマダ一家の辛抱』『ビーの話』『小美代姐さん花乱万丈』『きもの365日』『平林たい子伝 妖精と妖怪のあいだ』『かもめ食堂』『しいちゃん日記』『ぢぞうはみんな知っている』『おんなのるつぼ』『れんげ荘』『パンとスープとネコ日和』『おとこのるつぼ』『ゆるい生活』『じじばばのるつぼ』『うちのご近所さん』『子のない夫婦とネコ』など著書多数。

群ようこ | 著者プロフィール | 新潮社

 

【しあわせの輪】れんげ荘物語ネタバレ感想

幸せは人それぞれ

お正月から兄夫婦家族とおせちを頂き、みんなが楽しそうにしているのを見ているキョウコ。

他人はどう思っているかはわからないけれど、幸せそうな彼らを見て自分もうれしくなることがキョウコの幸せなのだと改めて思うのでした。

子どもと動物のちから

夫婦関係が怪しくなったりしても、ペットや赤ちゃんがいると周りが癒されるようになります。いるだけで和やかになる動物や子どもの力はまるで魔法のようです。

 

歳をとると丸くなるといういこと

自分が歳をとったなぁと思う事はたくさんありますが、50過ぎたキョウコも同じことを思っているようです。

若い頃は自分の身近な人に喜ぶべき事柄が起こると、もちろん一緒に喜んだけれど、年を重ねるにつれて、自分とはまったく関係がない、会ったこともない人たちに対しても、良い出来事があると、よかったなぁと素直に喜べるようになった。もちろんその逆で、幸せではない事が起こると、こちらもやるせない気持ちになる。

「歳を取ると丸くなる」昔の人はうまい事言うものだなぁと思います。

そんなキョウコや私ですが、理不尽なことをやっている人をみるとものすごく腹がたつのは同じようです。

そんなことでいちいち腹を立てるのは、大人げないのだが、やはりだめなことに対しては怒りたい。しかしそれが相手に伝わらないのでは、何の意味もないような気がする。自分もこれから歳を取り、彼らと同じような年齢になったときに、同じようなことはするまいと肝に銘じるだけだ。

キョウコと同じで私も直球しか投げられないタイプ。

歳を重ねてもまだまだ大人にはなりきれていないなぁと私も思うのでした。

静かに旅立ちたい

自分のことを気遣っている人がいるということはありがたいこと。

キョウコも1人暮らしですが、近くに兄夫婦や甥、姪がいるから安心な部分はたくさんあると思います。

気遣ってくれる人たちに対して、そんな態度で申し訳ないとは思うのだが、自分としてはあっさりと、出来る範囲のことをやって、そして静かに旅立ちたいのだ。

「気が付いたら死んでいたって言うのが、いちばんいいんだけどねぇ」

 

自分の最期はどうなるか誰にも分かりませんが、行きたい場所や、やりたい事は今少しずつやっています。

休息は大切なのに

風邪気味で安静に過ごしていたキョウコ。

2日目には元気になっていました。

お隣のクマガイさんとの会話

「仕事で夜遅くなって、朝また定時にいかなくちゃならない人は大変よね。最近はあまり聞かなくなったけど、だいたい「過労死」なんてありえないわ」どうしてちゃんと休ませようとしないのかしらね。」

「私もそうでしたけど、誰かが『そのくらい平気だろ』っていうと、なぜか平気になっちゃうんですよね。感覚が」

 

そんなこと言われてしまったら、休みたくても休みにくいですよね。

言い方一つで人間って変わるものだと思います。

 

自分に合ったリラックスの仕方

風邪をひいた時にお世話になったクマガイさんたちに何かの形で恩返しをさせて頂きたいと言ったキョウコにクマガイさんは、お互いさまだからそういう気持ちは辞めようと答えます。そんなクマガイさんに、キョウコは出来ることがあればやらせていただくと答え、お互いにリラックスしていこうと言いあいます。

「リラックスするのって、結構、難しいですよね。リラックスしなくちゃっていうので、また緊張を呼ぶっていうか…」

「そうそう、休もう、休もうと思って、一生懸命に休もうとするっていう感じね」

「何も考えないで、ぼーっとすれば力も抜けるんでしょうけどねぇ」

「人間というものは、余計なことを色々と考えるからねぇ」

 

休んでも休んでも考え事をしていたら、休んでいることにならないんですよね。

分かっているのについ、何にでも「やらなくっちゃ」という気持ちになり疲れてしまいます。

人生はどうなるかわからない

キョウコの高校時代からの親友マユちゃんとの会話。

高校の時クラスで目立っていた同級生たちの今はあまりよろしくないらしいと聞かされるキョウコ。

1人は夫が愛人のもとに走り、長い事別居生活。

私立の進学校に通っていた2人の子供のうち、長男は高校を中退で家をでている。

他にも、夫が浮気をしたので、腹いせに若い男性と浮気をし彼女の方が夢中になり男性の求めに応じてお金がなくなったとか、消費者金融に手を出したり株や投資で大損をして全財産をなくしてしまったりとさまざま。

そんな彼女たちは、自立を考えることなく誰かに依存することを考えており、子供たちに面倒を見て欲しいと思っているといいます。

「うーん、でも子供たちには自分たちなりの生き方があるんだし。小さいときは舵取りをしてあげたほうがいいけれど、いつまで経っても親のいいなりにさせるっていうのはどうなのかしらね。親子とはいえ別人格だしね。一方的に親が頼るつもで期待していてもねぇ」

「私たちはそう思うけど、そうじゃない人は多いのよ。歳を取ったときに面倒をみてくれないなら、何のために子供を産んでお金をかけて育てたのかわからないっていうから」

自分たちと同じ歳でそういった考え方をする親が多いということにびっくりしました。

子どもの自立を認め、自分の好きなことをやっている親のほうが少ないとういうのは残念に思いました。

結婚しているから幸せだとは限らない

「だからね、結婚している人たちの人生が幸せっていうのは幻想なのよ。人間関係が複雑になっているから、独り者よりも面倒くさくなるでしょ。全てが自分が思い描いているようにはいかないっていうほうがいいかも知れないわね。若い頃は夢もあるから、この人と一緒にくらしていこうと考えるけれど、いざ結婚生活に入ると、お互いに不満がでてくるから、それをどう自分のなかで処理できるかが問題なのよ。我慢できるのかしないのか、諦めるのかっていうところなのかな。」

結局自分をしっかり持って、自分がどうしたいのか日々のちょっとした選択をごまかさずに生きていく事が大切なんだと思います。

「いくら家族っていっても、人の気持ちは自分の思い通りにできないんだから、そのあたりを考えないと難しいわよね。子どもだって親の思い通りにならないもの。」

「あのね、この間、テレビで私にとっては衝撃映像を見たの」と言った。

それは人間の変わりに、向上で荷物の移動をしている人間ロボットの動画で、スムーズに右のレーンから左のレーンに箱を移動させていたのだけれど、突然、不具合が起こったらしく、まるで膝からくずれおちるように床に倒れて部品が飛び散り、動かなくなってしまったのだという。

「それを観ていたらね、壊れたのはロボットなんだけど、人間が過労死したような気がして涙がでてきちゃったのよ。人間の変わりに仕事をしてくれているのだけれど、不具合が起きたときのダメージの状況も、人間そっくりなんだろうなぁって。そのロボットは修理されて、すぐにまた現場に復帰したっていってたけれど、それもまたちょっと辛かったなぁ」

マユちゃんはしみじみといった。そして

「本当に辛いときは黙っていないで連絡してよ。約束よ」とまじめな声になった。

キョウコが連絡を取っている親友はマユちゃんだけですが、1人でもこんな親友がいると嬉しいです。

たくさん友人がいるのはとても良い事ですが、本当に心から自分の事を心配してくれる親友とういうのは少ないないものだと思います。

1人でもいいのでそんな友人を持てている人は幸せだと思います。

 

死と向き合うということ

クマガイさんはキョウコよりも年が上のオシャレなお隣さん。

そんな彼女は最近立て続けに3回もお別れの会があったんだとか。

「こういっちゃなんだけど、順番だから年上の方が亡くなっても残念だけど仕方がないなって諦めがつくんだけど、同い年や年下になると、やっぱりギクッとするわね。自分のその枠内に入ったっていうか。いつそんなことがあってもおかしくないぞっていう。」

私はキョウコより少し年下世代ですが、クマガイさんの言う事が分かる歳になりました。

自分がこの世からいなくなることについては、抵抗はしないけれど、周りの人がいなくなるほうが辛いです。

自分がすきな周囲にいる人たちとは、いつまでも関わっていきたい。しかし歳を取るにつれて、それもいかなくなってくるのが、生きていることの辛いところで、どうにかならないのかと思うが、どうにもならないのが、生き物の宿命なのである。

(中略)

あの世に旅立つきっかけは何かはわからないが、やっぱり少しは怖い部分はあうので、それは穏やかで静かなものであってほしいと願うばかりだ。といっても、自分が生まれる時期や場所が選べないのと同様に、亡くなり方も選べないので、すべて天に任せるしかないのだが。

人生はかないですが、今ある自分を大切にして出来る限り毎日を楽しく過ごせたらいいなと思っています。

あなたがやらなくてはならない責任は生きるっていうことだけですよ

クマガイさんと食事をするキョウコ。お隣さんだけれど家族のような存在になってきているクマガイさん。そんな彼女との会話。

「自分の最後の日って、いつ来るかわからないじゃないですか。よく悔いがないように毎日を一生懸命に生きるっていいますけど、そんなふうに生きられるものでしょうかねぇ」

「うーん、そうねぇ。一生懸命に生きるのって辛くない?」

「私なんか、だら~っとして、あれをやろうかな、これをやろうかなと考えてはいながら、何もできないときもあるもの。だらしがない毎日ですよ。それでも穏便に過ごせればいいんじゃないかしら。自分がやろうとしてできなかったことがあっても、また明日にすればいいわって。それで明日がこなくても、それはそれでいいのよ」

真面目な人は「○○しなければならない」と思いがちです。私もついそう思ってしまいます。クマガイさんのこの言葉で気持ちが軽くなった気がしました。

明日は来ないかもしれないから、今日出来る事は今日しなくてはとつい思ってしまいます。そんな私は頭が固いなぁと思うのですが、自分に正直になって生きていけるのが幸せだなぁと思いました。

そんなクマガイさんがキョウコにこう言うのでした。

「私もだけど、あなたがやらなくてはならない責任は、生きるっていうことだけですよ」

食事を終えて外に出てみると大きな月が出ていて、月は綺麗に見える時と物悲しく見えるときがあるとクマガイさんは空を見上げて言うのでした。

今後のれんげ荘物語

「しあわせの輪」はここで終わります。

続きがありそうな気がするのですが…

あれば今から続編が楽しみです。

キョウコたちのささやかな幸せ。しあわせの輪がもっと広がるといいなと思います。

 




以上の内容はhttps://jibunnnoikikata.hatenablog.com/entry/siawasenowaより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14