
80年代。
懐かしい名曲が、若かりし頃の自分を思い出させてくれます。
物理が苦手な方でも、共時性(シンクロニシティ)の話には興味があるのではないでしょうか。
爆風スランプの名曲【大きな玉ねぎの下で】をご存知なら、なんとなく物語を想像出来るかもしれません。
継がれ繋がる音楽の物語となっています。
【大きな玉ねぎの下で】あらすじ
今夜、武道館で。切なく響く約束の物語。
80年代。
小田原の高校で放送部に所属する虎太郎は、部長の大樹がFM雑誌の文通コーナーに気まぐれで募集をかけた高校生・今日子との文通の代筆を頼まれる。
お互いの写真交換をしてテンションのあがる大樹に、書道二段の虎太郎は断れなかった。
まわりで話せない好きなハードロックの話でしだいに盛り上がるふたり。
やがて、虎太郎は今日子に好意を抱くようになっていた。
現代。
都内の美大に通う美優は、卒論制作に気持ちを傾けることが難しくなっていた。
まわりのレベルの高さと自分を比べてしまい、心の支えになっていたはずの恋人の彰も社会人になり、距離を感じる日々が続いていたのだ。
そんな美優は、あるラジオ番組に耳を傾け続けていた。
映画『大きな玉ねぎの下で』ストーリー原案者が贈る、もうひとつの約束の物語。
【大きな玉ねぎの下で】感想
現代と過去が行き来し、読み始めはややこしいですが、慣れてくると落ち着いて読めます。
80年代の主人公とほぼ同世代の私は、当時ビートルズと洋楽が好きだったので、ストーリー以上にアーティストと曲名にハマってしまいました。
カセットテープ。
かぁ〜懐かしい!!
擦りきれるほど巻き戻しては聞き、絶妙なタイミングで聞きたい曲まで戻せた時は、(よっしゃ)って軽くガッツポーズみたいな事をやっていました。
そのうちCDに変わりましたが、カセットテープの時代もよく知っております。
虎太郎セレクトがまたいい。
ダビングの話になると、(あ〜、私もダビングしたなあ〜)としみじみ思います。
勉強はしなかったけど、こういう事には全集中出来ていました。
虎太郎セレクトはこちら☟
1.Kill the King:レインボー
2.(You Can Still)Rock in America:ナイト・レンジャー
3.On With the Show:モトリー・クルー
4.Cum on Feel the Noize:クワイエット・ライオット
5.Over the Mountain:オジー・オズボーン
6.Armed and Ready:マイケル・シェンカー・グループ
7.In Your Direction:ラット
8.The Zoo:スコーピオンズ
9.All or Nothing:ホワイトスネイク
10.In and out of Love:ボン・ジョヴィ
当時ジャンルを問わず洋楽なら何でも好んで聞いていました。
今でも「懐かしの○年代ヒットソング」を聞くとただ純粋に音楽が好きだった自分と主人公と同じ「私自身の可能性しかなかった無限の青春時代」を思い出します。
80年代の主人公は、文通を通して心が通じ合いますが、私も当時文通していました。
相手は同じ年齢のイタリア人でしたが、ポストに手紙が入っているのを見た瞬間は、毎回飛び上がるほど嬉しかったです。
現代のようなSNSなどない時代に、自分が書いた文章が相手に読まれたかどうかなんて分からなく、そもそも届いてるかどうかも分かりません。
期待すればするほど、返事は来ないけど、忘れた頃にポストに届いてるあの感じが好きでした。
きっと主人公たちも、そんなちょっと不便だけと、便箋や切手のこだわりや、消印からいつ、どこから投函したのか、相手の筆跡、相手の事を思う1文字1文字が、貰った相手にしか分からない一生懸命さが伝わってきたんだろうと思いました。
どうしても会いに行けなかった当時の主人公の気持ち。
切ないです。
歳を経て分かる事、経験したから乗り越えられる事、何歳になっても、気付けない事。
色々あるけど、今は頑張っている人がいるから、自分も頑張っていける。
そう思います。
小説と映画でまったく別のストーリーとして展開のようです。
映画『大きな玉ねぎの下で』は25年2月7日、神尾楓珠さん、桜田ひよりさん主演で全国公開予定。
本小説の著者・中村航さんがストーリー原案を担当されています。
【大きな玉ねぎの下で】
会えるなら、勇気を出して会いに行こう!!
人生何が起きるかなんて誰にも分かりません。
それから、毎日を丁寧に生きる。
毎日過ごせる事に感謝して、毎日は当たり前じゃないと過ごせる事で、他人に優しくなれる。
そう過ごす事で、自分の大切な相手にもシンクロすると思うから。