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【ネコと昼寝】れんげ荘物語 群ようこ

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先のことが分からなくて不安になるのはお金があってもなかっても同じです。

そのときは何とかなるさ〜と割り切るキョウコ。

今日ものんびり月10万円で暮らすキョウコと共に日常生活の旅をしていきましょう。

今回はどんな幸せな時間が繰り広げられるのでしょうか。

【ネコと昼寝】れんげ荘物語:あらすじ

無職のキョウコは都内のふるい安アパート「れんげ荘」で相変わらず月十万円の気ままなひとり暮らし。読書をしたり、美術館や図書館へ行ったり、甥っ子の門出を祝う食事会に出かけたり、ご近所さんとおしゃべりしたり、近所のぶちネコと仲良くお昼寝したり……。自分の将来や母親のことなど少々不安はあるけれど、自由で心穏やかなキョウコの日々の暮らし。大ロングセラー「れんげ荘」シリーズ第三弾、待望の文庫化。

自分がキョウコになった気分で読めるのが良い。

私も図書館へ行くと、本の多さと本の背を眺めているだけでどの本にしようかワクワクする感じが好きです。

【ネコと昼寝】れんげ荘物語:作者

1954(昭和29)年、東京都生れ。六回の転職を経て、本の雑誌社勤務時代にエッセイを書き始め、1984年『午前零時の玄米パン』を刊行、独立する。『トラちゃん』『鞄に本だけつめこんで』『膝小僧の神様』『無印おまじない物語』『ネコと海鞘(ほや)』『またたび回覧板』『飢え』『ヤマダ一家の辛抱』『ビーの話』『小美代姐さん花乱万丈』『きもの365日』『平林たい子伝 妖精と妖怪のあいだ』『かもめ食堂』『しいちゃん日記』『ぢぞうはみんな知っている』『おんなのるつぼ』『れんげ荘』『パンとスープとネコ日和』『おとこのるつぼ』『ゆるい生活』『じじばばのるつぼ』『うちのご近所さん』『子のない夫婦とネコ』など著書多数。

群ようこ | 著者プロフィール | 新潮社

 

【ネコと昼寝】れんげ荘物語ネタバレ感想

今回はキョウコと自称職業「旅人」のコナツさんの絡みが多め。

事情により海外に行ないコナツさんは、「れんげ荘」での生活を起点に、アルバイトに出かけるのですが、人間関係や理由をつけてどこも続かない様子。

元々海外生活が長いという理由で、「れんげ荘」の倉庫に当たる部屋を格安の月8000円で住居として生活しています。

料理が苦手なのもあり、台所はなく外食かコンビニで済ましているせいか、最近のコナツさんの体調や肌荒れが気になるキョウコ。

心優しいキョウコは、そんなコナツさんに以前クマガイさんに連れていってもらったお店を紹介し、ご馳走するのでした。

物語の終盤、キョウコはコナツさんに、仕事をしていて悪いことばかりではない事を伝えます。

会社に入らなければ分からなかったこと。

それは、理不尽でも我慢しなくちゃならない場合があること。それが社会であって世の中すべて正しいことだけじゃ、まわっていかないということなどでした。

 

おしゃれなクマガイさんは、毎日小綺麗にしているのでちっとも年寄りくさくありません。お部屋に案内され、センスの良い服やつい見てしまった下着類も鮮やかできれいなものばかり。

どんな立場でいようと不安はつきもので、それがなかったら進歩がないと言っているクマガイさんは毎日きれいなものだけに囲まれて生活し、キョウコはいつも刺激を受けるのでした。

 

角部屋にあたるチユキさんとも波長があうキョウコ。

2人で煎茶を飲みながら、同時に窓の外を見て、

「空が青いわねぇ」とつぶやきます。

同じ窓から見える空でも、春夏秋冬ですこしずつ色合いが違う。夏の空は少しの柔らかさもない、プラスチックのようなきっぱりとした「青」だ。会社に勤めているときは、会社の窓から見えるのは、ただの空だったのに。

どの窓から見る空も同じ空だけど、私もキョウコと同じ空の色からその時の気持ちを感じ取れるようになりたい。そう思いました。

 

クマガイさんにチユキさん、そしてコナツさん。

彼女たち以外にキョウコと接点のあるといえば、ぶち猫のぶっちゃんです。

まるで恋人のように愛おしく感じるぶち猫も癒やされます。

見た目は大して可愛くないのだけれど、何故か気になるぶち猫のぶっちゃん。

飼猫らしいですがとこからともなくやってくるぶっちゃんを心待ちにしています。

以前付き合っていた頃の彼氏を思い出しますが、ぶっちゃんを思う今の自分の方がずっとときめいていると苦笑するのでした。

 

キョウコが今の生活になって良かったと思っていることに、寝つきや目覚めがよくなったこと。体調がよくなったということ。

目の下のくまがなくなり、老けた感じが薄れた。それによる仕事相手の印象をよくするための化粧をしなくてよくなった。服装や靴も窮屈なのを身に着けなくなった。

不便な所も沢山あるだろうけど、キョウコが心地よさそうな気持ちは伝わってくるのでした。

実家の母親とは折が合わないキョウコですが、優しい兄家族に気にかけてもらっていてとても幸せだなと思います。

わがままな母親は相変わらず他人の目を気にし、社会的地位がないキョウコを恥だと思っています。

けれども、そうさせている世の中もまた怖いです。

世の中のイメージというのは、恐ろしいものだ。以前勤めていた社会的に名前が通っている会社で働いているというと、実際は会社の人間関係や仕事で疲弊していたのに、優秀で溌剌とした女性のように誤解される。その時に比べれば、収入はセロになったにせよ、はるかに体調もよくなって、精神的には満足しているのに、気の毒な人生を送っているかのように思われる。社会というか人が無意識のうちに決めている、年齢と仕事とか、住居の広さとか、それからずれていると、不幸だと言われる。人間の心は昔のまま進歩もなく、枠に入れたり、枠に入っていると安心といった感覚のままなのだ。

本人が幸せだと感じているのが一番なのに。

これも大多数の人というのは世間体を気にしているものなんでしょう。

 

そんなとき母親が倒れたとキョウコの兄から連絡が入り…

 

 

「れんげ荘」との出会い☟

jibunnnoikikata.hatenablog.com

なぜ働かないのかその理由☟

jibunnnoikikata.hatenablog.com

 

 




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