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【みかんファミリー】あらすじと感想 揶月美智子 講談社

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「その生きにくさ、ひとりで抱えなくてもいいのかもしれません。」

 

そう書かれた本の内容には、2組の3人家族が始めた共同生活で、あっちの家族にいたのは、となりのクラスの変わり者!?と書かれてあり、(どうなっていくんだろう)と気になり、手に取りました。

 

他人の視線を気にせず、お互いを思いやる家族の暮らしを描いた小説。

 

【みかんファミリー】あらすじ

主人公の美琴は、中学1年生。

 

シングルマザーのお母さんとおばあちゃんの3人暮らし。


そんなある夏、お母さんが中学の同級生だった朱美さんと再会し、古い家を買ったので、一緒に住むと突然発表します。


お母さんがいきなりこんなこと言うなんて…

 

あまりに突然のことで、一緒に住む人たちがどんな人たちなのか分からないまま共同生活が始まるのでした。

 

そして紹介されたのは、変わり者で有名なとなりのクラスの女子。


初めは一緒に住んでいることを隠そうとする美琴でしたが、6人で暮らしていくうち、今までの「あたりまえ」の概念が変化していくのでした。

 

【みかんファミリー】作者:椰月美智子

1970年神奈川県生まれ。

2002年『十二歳』(講談社)で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。07年『しずかな日々』(講談社)で野間児童文芸賞坪田譲治文学賞をダブル受賞。17年『明日の食卓』(KADOKAWA)は神奈川本大賞を受賞し、映画化もされた。20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』(小峰書店)で小学館児童出版文化賞を受賞。その他の書籍に『十四歳の水平線』(双葉社講談社青い鳥文庫)、『ともだち』(小学館)など多数。

『みかんファミリー』(椰月 美智子)|講談社BOOK倶楽部

 

【みかんファミリー】感想

いろいろな家族の形

美琴にとっての当たり前は、一緒に住む朱美さん家族にとって全く違うもので最初は戸惑うものの、次第に心の変化があらわれるのが読んでいて興味深かったです。

 

誰かのために何かしたいというのは、つい最近まで良い事だと私も思っていました。

 

けれども、相手の事を考えると余計なことなのかもしれません。

 

相手の本当の気持ちなんて、誰にもわからないのです。

 

自分の気持ちがすまないから、自身がすっきりしたいからだったのかもと美琴が感じるところは、自分にも当てはまることだと思いました。

 

もっと早く仲良くなればよかったなと思う。

 

相手のことなんて何も知らないのに、勝手に変わり者だと決めつけて避けていた美琴。

 

思い込みや偏見の怖い所だなぁと思います。

 

朱美さんも優菜さんも、感情がジェットコースターみたいに昇ったり急降下したりして、最終的にはもとに戻ってる。

 

一見仲が悪いように見えるけれど、お互いが言いたい事を言い合って最後には戻ってくるのが本当の理想の形なのだと思います。

 

多くの家庭では、相手の悪い所を頭のどこかでは気づいているかもしれないのに、それを口に出すことで、自分が傷つくのが怖くて相手のことを見て見ぬふりをしたり、遠ざけていることが多いのだと思います。

 

大人たちだけで勝手に決めて。私の気持ちなんて全然考えてない。

 

相手の事を思いすぎて、子どもの意見を聞かず、つい先回りしようとします。

 

私もそうしてきたことがあると思います。

 

今ある現実を受け止めることも大切なのだと思います。

 

頭で理解しているのに、どうして?どうしよう?

 

こうやって、考えた事ありませんか?

 

私は数えきれないくらいあります。

 

どれだけ気をつけていても、物事は結局なるようにしかならない事ばかり。

 

つい後悔してしまいがちですが、それは誰のせいでもなくて、自分を責めてはいけないんだと思います。

 

みかんファミリーでのお互いを思いやる日々の暮らしは、頭が固くなりがちな大人にこそ読んでもらいたい本だなと思いました。

 

 




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