
表紙の主人公が美人なのと、あらすじが面白そうなので手に取りました。
主人公の未来はいかに⁉
【マッチング!】あらすじ
田島琴実、30歳、会社員。気づけば元カレと別れて2年。心配する既婚子持ちの妹に勧められ、マッチングアプリに登録してデートを始めてみたけれど。何も決めない優柔不断男子、 プロフィールと見た目が全然違う人、素性のあやしいイケメン……本当にアプリで運命の人は見つかるの? 恋愛も仕事も宙ぶらりんな30代女子、未来探しのゆくえは。共感が止まらないマッチングアプリ小説。
【マッチング!】セリフと感想(ネタバレ注意)
読み始めから面白く、手にとって良かったと満足です。
主人公の気持ちが同じだと共感できて、気持ちがなんとなくわかったり、ありそうな日常に、ついハマってしまいます。
人は、同じ画面で同じものを見ていても、受け取る情報はまるで異なるんですよね。
なんでだろう。人って不思議です。
後から腹がたつこと
向けられた言葉が、少しの時間を経過させたことで、ものすごく腹立たしいものに変化していた。
主人公が知り合った相手との会話で、向けられた言葉があるのですが、後からになって言われた言葉に対し、凄く腹がたつ場面は(あるあるだなぁ)と思いました。
自分のことなのに
まだ明るい夏の夕方に、どこもでも不安になってしまいそうな自分が怖くて、スーパーに行ったら何を買うとかいうことに、思考を切り替えようとする。
今何が食べたいのか考えてみるか全然わからない。自分のことなのに。
今何が食べたいのか分からないことってある。
自分のことなのに、なんでわからないんだろう?
そう思う自分に凹んでしまう時があったりします。
3歳の時の記憶
子どもが小さいころ、色んな所へ行きました。
けれども、子どもたちの当時の記憶はなさそうです。
自分が3歳のときの記憶というのは持っていない気がします。
古い記憶としては、夕食時、弟に大好物をとられてしまい腹が立って叩いたら、母親に(弟はまだ小さいんだから)とものすごく怒られたというのがあります。
小さいからって何をしてもいいなんてわけがないのに。
好きでお姉ちゃんになったわけじゃないのに、と理不尽に感じて、余計に腹がたったことがあったなぁ。
長子なら一度は経験することではないだろうか。
そんな悔しい気持ちを分かっているはずなのに、母親と同じことを子どもにもしてしまう自分が情けなくも感じました。
不安すぎる毎日
どうしたらいいのか、どうするべきなのか。わからない。
ほんの一瞬のはずが、もっと長い時間に感じられる。いったいいつまで続くのか。
小さい甥っ子が泣いた時どうしたらいいのか分からない主人公。
仕事を辞めた後どうなるか分からない漠然とした不安。
生活していると不安だらけです。
たとえば仕事の場合、突然退社したとしても、会社は数日は困るだろうけれど、あとはなんとかなっていくもの。
自分ではない誰かが、今自分のやっている仕事をこなしていくんですよね。
向き合うということ
今すぐ辞めてしまいたいほど、仕事に不満があるわけではないが、一生働きたいという思いもない。
給料はそんなに高いわけではないから、もしも結婚せずに1人で暮らしていくのだとしたら、人生設計を本気で考えさなければいけない。
普段、時々よぎっては、そのたびに目をそらしている思いだった。
恋愛のことも結婚のことも仕事のことも、どれもしっかりと向き合えず、逃げてばかりいる。
向き合うってなかなか出来ないことだと思います。
いつかってないから、今しないといけないけれど、やることが多すぎて何からやればいいのか分からなくて。
何を優先にすればいいのか、やり方さえ分からない。
定着していることを変えるということは、難しい。
そういう事って結構あります。
詐欺
「じゃあ、今度払う。ごめん。立て替えて貰うってことで」
今度、という言葉が自然にでてきたことに嬉しくなる。
初対面でこういった状況になると私に今度はあり得ない。
性格としてだらしないとみなしてしまうから。
貸し借りがある場合、誠実な人は今度とは言わず、早ければ当日連絡してくれるのだと思います。
「みーて」
「みーて」子供がいう。
「はいはいみてるよ」視線を子どもに合わせているが、こちらと話しているのが子どもには不満なのかもしれない。
「わたしだけを見て」がないと、大人は何もみていないと判断されるのかもしれない
私は子どもの「みーて」にどれだけ反応していただろう。
友だちと話しながら、お互いの愚痴を言いあいながら。
早く大きくなって欲しいと言いながら。
当時はやることがたくさんあってと言い訳をして、子ども目線で見ていたのだろうか。
今では正直わかりません。
見ていたつもりでも、子どもにとって「みてくれていない」だとみていないことになってしまうのだろうか。
もしかしたら自分勝手な「お母さん」だったのかなとか考える度に反省してしまいます。
子育てを考えた時、親はつい「自分の子どもにはあえてつらい思いをしてほしくない。」とか「そうした可能性があるならさけてほしい」と考えてしまいます。
その前に、まずは子どもの「みーて」を大切にすることが一番大切なのだと思います。
結婚相手はチームメイト
結婚相手はチームメイト。
だからきちんと信頼できる人を選ばないとダメ。
信頼と好意はイコールじゃない。
信頼できる人って結構大切で、一緒にいてると暮らしやすいと思います。
変化
見た目にはまったく変化はないように思えるが、中の成分は変化しているのだろう。
気づかないうちに、変わっていくのだ。みんな。何もかも。
これは思います。
時代と共に、人も変化している。
気づいていないけれど、変わっているんだな。
寂しさ
認めたくないし、絶対に口には出せないが、成美の妊娠を、心から喜べていない自分がいる。
悲しいといのとはもちろん違う。しいていえば、寂しさに似ている。
陵大はあんなに可愛いのだし、生まれてくる子も。きっと同じくらい可愛いに違いないけれど。
置き去りにされてしまうような気がする。そんなふうに思うことが間違ってるのに。
自分の人生をしっかり生きている人をみて、頭では分かっているつもりでも、自分本位な考えが暴走して、胸を苦しくなってしまうことって誰でもあるよなと思います。
何を話していても、なんとなくかみ合わない感じ。そんな雰囲気ってあります。
(あ~今こんなこと思ってるんだろうな。けど、こっちの想いを察して言わないんだろうな)みたいな時。
大事なことを妻に相談せずに、自分で決めてくる夫に対して怒る妻。
大事な事を相談されずに事後報告されると、なんか自分っている意味ないんじゃないのって思ってしまう。
私もそんなことを友人に言われたことってあったなぁ。
言葉にして伝える
ちゃんと言ってもらえないと、わからないもの。
なんとなく伝わっているだろうし、わかってもらえていると思い込んでいた。
だけど一体、どれくらい、自分の言葉で気持ちを伝えていただろうか。
ちゃんと人の話を聞かないと、人って話してみないとわからない。
察するって、わからない。
ズバリ
言われたことを、幾度となく反芻した。思い出そうとしてそうすることも、勝手に思い出されてしまうこともあった。
全部的外れであると言い切れないのが、余計に苦しかった。自分の中に存在する、勝手な思い込みや、思い上がり。自分本位さ。岡田さんの言っていたことを、完全に否定できない。
これ、わかります。
他人に言われたことが、怖かったり、その場で言い返せなかったり、若干当たっている痛い所を突かれてしまうと余計に。
こういうことって、自分だけじゃなかったんだと思いました。
言葉でも文章でも自分の気持ちを表現できなくて、こうやって本で読んで初めて、自分が言いたかったことはこういうことだったんだと思う自分がいます。
価値観
価値観の近い人ってきっといるのだろうな。
いちいち言葉にして確かめていないだけで、誰がどんな価値観を持っているのなんて、わからない。
自分の進む道
ただ進んでいったら、想像もしなかった場所に出たって、感じ。山を目指してたはずが、あれ、ここ、海じゃん。って。いろんな道を通ってきたから、どこが海ルートだったのか、未だに謎。
分からない。
そう、自分でも分からないんです。この歳になっても。
がむしゃらに行動していると、振り返ったとき、あれ?ここってと思う。
それが、たとえ時間がかかっても、だから歳なんて関係ない。
気づいた時からが大切なのだと思う。