
【からすのパンやさん】の絵本を持った小さい子を見ると、自分の小さかった頃や子どもたちに読んだ頃が懐かしく思います。
【からすのパンやさん】のあらすじ
いずみがもりにあるからすのパンやさんに4羽のあかちゃんが生まれます。
お父さんとお母さんにとっても大切に育てられた子供達はすくすくと大きくなっていきますが、お父さんたちが子育てやら仕事やらでとっても忙しくなり…
お店で売れなかったパンやこげたパンなどは、みんな子どもたちのおやつになります。
そのおやつパンが、まわりの子どもたちの間で評判になり、みんなが買いにくることに。
そこで、「からすのパンやさん」は一家総出で沢山のパンを作ります。
そのパンはとっても素敵な、変わった形のパンばかり。
【からすのパンやさん】を読んで思う事
お父さんとお母さんは一生懸命お仕事をしている姿を4羽の子どもたちはしっかりとその姿を見ています。
お子さんがいらっしゃる方は読み聞かせもされたかと思います。
私も自分でも何十回、子どもが生まれてからも、2人合わせて何百回と読んできたかもしれません。
4羽の子どもたちを育てるのは大変ですが、子どもたちのお世話をしながら、毎日一生懸命に働いて育てる姿に今でもジーンときてしまいます。
読み聞かせとなると結構長くなるんですよね。
皆さんの読み聞かせはどんな感じでしたか?
我が家の場合
「いずみがもりは~」から始まって、まず最初に聞かれるのが、4羽の赤ちゃんが生まれた場面で一旦ストップ。
「ママはどの赤ちゃんが好き?」
「○○はレモンちゃん」
毎回聞かれました。
子供達は、パンやさんのお仕事は朝早く起きてするものだと思っていて、パンを焼くのもとっても忙しいんだと思ってて、赤ちゃんが泣いていると真っ先にあやすものだと思っていました。
だから何も言わなくても赤ちゃんが泣くと、どんなに忙しくても、抱っこしてオムツをしかえたり、ミルクを飲ませたりするんだと思っていました。
こげたパンや半焼きパンも捨てるのはもったいないんだなぁって思っていました。
我が家では、クッキーのこなをえっさかほっさかねりました。
それから、ねったこなを好きな形に丸めて焼きました。
何を作ろうか、考えながら粘土遊びの様にこねている姿が可愛かったです。
からすのパンやさんの様に、何の形のクッキーか分からなかったり、上手く焼けなかったクッキーもあるけれど、どれも美味しくて、自分で作ったお菓子はとってもおいしいんだと感じたと思います。
絵本で途中で出てくる子供達が大好きだったパン
とっても すてきな かわった かたちの たのしい おいしい パンの場面。
必ずここで止まって「どれがいい?」と聞かれました。
それが何回も聞かれるとこっちもちょっと疲れてきて、適当に答えたら怒られます。
そしたらもう一回最初からやり直しです。
今から思うとあの時間は最高に幸せでした。
「ママはどれが好き?」
「一番好きなのは?」
「2番目は?」
「○○はこれが好き」
「2番目はこれ」
これを何回もやり取りします。
お気に入りのパンも幾つかあります。
膝の上にちょこんと座って嬉しそうに何回も指さす姿がとても愛おしかったなぁ。
そんな こんなでこうばしいにおいが、森いっぱいに広がってものすごい騒ぎになって…
面白い名前のからす達が登場する場面も子供達は大好きでした。
読み終わってもそこから2,3回は必ず読む事になるので、とても時間がかかる読み聞かせでしたが、今思うとその時間は私にとっての「宝物」です。
ボロボロになるまで読んだ「からすのパンやさん」は今でも自宅にあります。
ふとした時に手を取った時は子どもとケンカした時。
いつも思う事は同じ。
(なんであんなに怒ったんだろう)
(もう少し良い言いかたがあったのにな)
そんな反省もあって手にすることも多かった本。
まだ幼くて膝の上で(早く大きくなってね)と願いながら読んでいた頃が一番幸せだったのかなと思ったり、大きくなった今は(幸せになってね)と望んだり。
破れた箇所に色焼けして黄色くなったセロハンテープや、つたない字で書かれた名前を見て「からすのパンやさん」を手放せないのは、子どもたちとの思い出がたくさんつまっているからなんだと思います。
かこさとしさんの絵本にはいじわるなキャラクターはいてなくて、みんな仲良く笑って暮らすのが多いです。
自分の人生の中で子どたちに出会えた事、子育てが正しかったか正解は分からないけれど、必死に子育てしてきたこと、子どもたちの幸せを願ってきたこと、そんな事を想うと【からすのパンや】さんはじめたくさんの絵本は捨てられないのです。
かこさとしさんが、世界中の子どもたちに願ったようにこの素晴らしい絵本に出会えて子どもたちに読む事が出来て幸せだなと感謝するのでした。