
言葉って不思議です。
まるで魔法の呪文のように聞こえたり、外国語を話すように聞こえたり。
その地方にしか通じないような言葉があるとなおさらおもしろい。
関西弁を使った絵本は、親しみやすく親子の会話も読むだけでも楽しいですよ。
おかん
平田昌広/平田景 大日本図書
おかんと息子の会話が楽しいお話。
「なぁ、おかん。きょうの ばんごはん なんや?」
「いま、ひる たべたばっかりやろ? なんで ばんごはん、かんがえなあかんねん」
おかんは、何を言っても言い返してくる。
ただの会話も漫才のように聞こえるかもしれません。
「なぁ、おかん」
「なんや?」
「あんな、おかん」
「おかん?」
「だから、なんやねん?」
「おかん」「おかん」ってほんまもう、なんやねん!!
それでも、ちゃんと返してくれる。
最初と最後のつながり方もおもしろいので、何度も自分に読み聞かせてみてください。
ちなみに「おとん」もあります。
おかあちゃんがつくったる
長谷川 義史 講談社
ぼくは小学3年生。おかあちゃんとおねえちゃんの3人暮らし。
おかあちゃんは、何でもミシンで作ってしまう。
長谷川義史さんの自伝的絵本なんだそうです。
子ども心に恥ずかしかったりするけれど、やっぱり「おかあちゃん」の手作りは真心こもって温かい。
私も子供のころ、母親に体操服入れを手作りで作ってもらいました。
けれども当時は、周りの子が持つかわいいキャラクターの体操服入れに憧れて、自分が持っている体操服入れがなんとなく恥ずかしくて、隠すように持っていました。
大学生の頃には母親が作ってくれた刺繍入りの袋やレトロの柄が愛おしく思うようになり、大人になって今でも大切にしているのは、それら手作りの物です。
大人になった時にふと思い浮かぶのは「おかあちゃん」の手作り品なのだと思います。
「おかあちゃん」に笑わせられたり、元気をもらったりする「肝っ玉かあちゃん」
私は2人のお母さんだけど、こんな「おかあちゃん」じゃない。
神経質で心配ばかりして、泣き虫で弱虫なずっと、ひよっこ母さん。
強くて優しくて人の心がわかる「肝っ玉かあちゃん」にずっと憧れて、なりたくてなれなくて…
だからこの絵本の「おかあちゃん」は今も私自身、憧れる「おかあちゃん」なのです。
おこだでませんように
くすのき しげのり/石井 聖岳 小学館
「ぼくは いつも おこられる」
妹を泣かせて怒られる。
女の子を驚かせて怒られる。
友だちに手を出して怒られる。
大人はついつい、「どうして何もいわないの?」って頭ごなしに言ってしまう。
言えない理由はちゃんとあるんです。
どうしても言い返せないんです。
それは、お父さんやお母さんの笑顔が見たいから。
大好きだから。
娘が小学生の頃、図書館で借りてきた絵本でした。
初めて読んだ時、「子どもの気持ちが分かったつもり」になっていました。
けれども、それは読んだ時だけ。
読んだ時分かったつもりでいてるから、すぐ忘れてしまう。
月日が経つと、もう全く読んだ事すら覚えていない。
悔しさをガマンする僕、感情をコントロールできない子など。
子どもたちは、親子でも兄妹でも性格は違います。
親は日頃の忙しさから子どもの表面しか見ていません。
つい、世間の目も気にしてしまいます。
だから余計に気づかない。
もしかしたら、感情をコントロールできないのは、大人の方なのかも…
そんな風に感じてしまうのでした。
まよなかのおしっこ
さいとう しのぶ KADOKAWA
「おいしいおとなあに」や「あっちゃんあがつく」の作者、さいとうしのぶさんの絵本。
jibunnnoikikata.hatenablog.com
夜中にパッと目が覚めてトイレに行きたくなるとき、たいてい怖い話を聞いた後とか、怖い映画を観た後で、怖い。
「なんで ぼく、きょうから 一人で ねます」なんてゆうたんやろ。
そんな時の妄想は限りなく出てきます。
怖いから、ギリギリまでトイレをガマン。
ガマンすればするほど、行きたくなってくる。
さぁ、がんばってトイレに行けるのか!?
ちこくのりゆう
森くま堂/北村 裕花 童心社
ちこくのりゆうを先生に説明するマサシ。
「先生、きいてぇな。朝起きたら とうちゃんとかあちゃんが カブトムシにかわっとやんや」
「そんなわけあらへん」という事を堂々と先生に言えるマサシがかわいらしい。
思わず、ある日突然毒虫に変わったカフカの「変身」を思い浮かべた私ですが…
じごくのそうべえ
田島 征彦 童心社
そうべえは、綱渡りに失敗し、死んでしまいます。
地獄で出会った歯ぬきしと医者と山伏の4人で鬼に食べられたり熱湯の窯に入れられたりしますが、あの手この手で困難に立ち向かいます。
そしてとうとう地獄から追い出され…
そうべい
綱渡りや縄抜けなどの曲芸をこなすかるわざし。
ふっかい
やまぶし。
ふしぎなまじないの術が使える。
ちくあん
医者。
身体や薬などのほか、様々なものに詳しい。
しかい
歯抜き師。
一瞬で鬼の歯を抜いてしまうほどの腕利き。
「そうべえ」シリーズ
「そうおべえごくらくへゆく」
「そうべえまっくろけのけ」
「どろんこそうべえ」
「そうべえときじむなー」
「花見じゃそうべえ」
「そうべえふしぎなちゅうぐうじょう」
があるので、こちらも楽しんでください。