
登場人物たちの視点、読者の視点、作者の視点、それがどこにあるのか、その変化によって物事が変わっていきます。
【古本食堂】に登場するおすすめの本
本の中でおすすめ本がたくさんでてきます。
読みたい本を探しながら読むのもおもしろいです。
『うたかたの日々』
ボリス・ヴィヴァン/著 野崎歓/訳(光文社)伊藤守男/訳(早川書房)
あらすじ
パリに暮らす青年コラン。
財産があるので、働くことなく毎日をすごしています。
彼は貧しい友人のシックを食事に誘ったりしています。
ある日、コランは友人の家で開かれたパーティでクロエという女性に出会います。
2人は恋に落ち、結婚します。
結婚後、幸せもつかの間、旅先から帰ってきたクロエは、肺の中に睡蓮の蕾ができる病気にかかってしまうのでした。
クロエを助けるため、医者に言われた通り彼女の世話をするコランでしたが、やがてお金が底をついてしまいます。
仕事を探すコランが就いた仕事は、死後が迫る人へ渡す手紙でした。
『イヤリング』
森瑤子(もりようこ)/著(KADOKAWA)
あらすじ
夫婦関係の破綻、男と女の愛の脆さを、婚約、結婚、離婚というそれぞれの状況の中で描く、緊張感あふれる作品集。
『一等待合室(ファーストクラブラウンジ)』
あらすじ
ほんの遊び心から婚約した渉と今日子。
二人の指には、お揃いの銀の指輪がはめられている。
今日子はいつしか渉との結婚を切望するようになっていった。
しかし約束の日、渉からの電話はなかなか鳴らず……(「指輪」)。
銀狐のコートに大きなサングラスをかけた女が、ファースト・クラス・ラウンジのソファーに腰をかけていた。
その彼女に男が声をかけたが……(「一等待合室」)。
女と男の欲望と、?と裏切り。
情愛の行きつく果てとは──あまりに繊細でスリリングな珠玉の短編集、装いも新たに復活。
(解説・原田ひ香/『イヤリング』を改題)
『掌(てのひら)の小説』
川端康成(かわばたやすなり)/著(新潮社)
あらすじ
両親を早くに失った私は、幼い頃から祖父を一人で介護していた。私が十六歳の時に祖父が亡くなり、火葬され……。自伝的な「骨拾い」のほか、「伊豆の踊子」の原形をなす「指環」、謎めいた高貴な少女が馬車を追いかける「夏の靴」、砕け散ってしまった観音像を巡る「弱き器」など、四十年以上にわたり書き続けられた豊穣なる掌編小説122編。神秘、幻想、美的感受性等、川端文学の粋が凝縮されている。
『三等待合室』
あらすじ
(掌の小説の中より)
主人公が女性と、東京駅の「三等待合室」で待ち合わせをします。
彼は普段、そのような場所に出入りしません。
いつもは一二等の列車を利用している階層です。
それは世間に名前と顔が知られている人物だから。
彼女も、彼の目からは「一二等を利用している階層」に見えます。
しかし彼女のことをよく知らない女性であることも。
「三等待合室」で待ち合わせようと言ったのは彼女の方。
「目立たない」というのが理由です。
そして彼女は待ち合わせ場所に来なかった…
泣きたいのなら…この本。
『愛と死』
武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)/著(新潮社)
あらすじ
小説家の村岡は、尊敬する小説家で友人・野々村の元へ訪問します。
そこで野々村の妹である夏子と知り合います。
夏子は逆立ちが得意な活発な女の子。
ある時、野々村の誕生日会の余興の席で夏子に窮地を救われてから仲良くなり、文芸会の出し物や手紙のやり取りで距離が近くなります。
2人は彼のパリへ留学後に結婚を誓う仲になりました。
半年間留学の間、お互いに手紙を書き、帰国後の生活に希望を抱いていましたが、帰国する船の中知らされたのは…
短いからすぐ読める、恋愛小説としてもおすすめです。大号泣間違いなし。
今の考え方をガラッと変えたいなら
『盗まれた手紙』
エドガー・アラン・ポー/著 丸谷才一/訳(中央公論新社)
あらすじ
盗まれた手紙
語り手が寄宿しているオーギュスト・デュパンの屋敷にて
パリ市警の警視総監であるGが訪ねてきます。
彼はある「事件」にお手上げで、デュパンの助言を請いに来たのでした。
それは宮殿で起こった出来事で、貴婦人が寝室で私的な手紙を読んでいるとき、その手紙のことを知られたくない男性が入ってきたので、仕方なくテーブルの上において誤魔化すと、そこにさらにD大臣が入ってきました。
彼はすぐにテーブルの上の手紙を見てそれがどういうものであるかを察すると、彼女に業務報告をしたあとでその手紙とよく似た手紙を取り出して読み、その後でテーブルの上に置きます。
さらに業務報告を続けた後、帰り際に自分が置いたのでないほうの手紙を持ち去ってしまうのでした。
大臣はこの女性の弱みを握ったことで宮廷内で強大な権力を得るようになります。
困った女性は警察に内々の捜索を依頼したのでした。
その手紙の性質上、何かあればすぐに取り出し、場合によっては破棄できるように、大臣の官邸内にあるはずでした。
また身体調査が行なわれる危険を考えれば、大臣が肌身離さず持ち歩いているとは考えられません。
警察は大臣の留守の間に官邸を徹底的に調査しましたが、一向に成果が上がりません。
事件のあらましを聞いたデュパンは「官邸を徹底的に調査すること」とだけ助言してGを帰します。
後日、再びGが語り手とデュパンのもとを訪ねてきました。
あれから捜査を続けていますがいまだに手紙は見つかっていません。
そして手紙にかけられた懸賞金は莫大な額になっているそうなのです。
そして「助けてくれたものには誰にでも5万フラン払おう」と言うと、デュパンは小切手を出して5万フランを要求します。
そうしてサインと引き換えにあっさり件の手紙を渡すのでした。
Gが帰っていくと、デュパンは語り手に、自分が手紙を手に入れた流れを説明するのでした。
大臣から手紙を取り返すデュパン(ネタバレあり)
デュパンは事件の経緯や警察の徹底的な捜索と大臣の知性を考え、あえて隠そうとしない行動に出たと推理していました。
デュパンは官邸の大臣のもとを、目が悪いという口実のもと緑色の眼鏡をかけて訪れ、大臣と世間話をしながら部屋を見渡すと、すぐに壁にかかっているボール紙でできた安物の紙挿しに目をつけます。
そこには一通の手紙が堂々と入っていました。
それは聞いていた件の手紙の特徴とは似ても似つかないボロボロの手紙で、大臣宛の宛名も記されていました。
しかしデュパンはこれこそが求めている手紙だと確信し、官邸をでます。
そして後日、煙草入れを忘れたという理由で再び官邸を訪れると、雇っておいた酔っ払いに騒ぎを起こさせ、大臣がそれに気を取られている間に、別の手紙とすりかえたのでした。
これを読むと、世の中のものを見る目が変わるのではと思います。
本はいろんなことを教えてくれるんですよね。
『皮膚と心』
あらすじ
主人公は28歳の女性である。自分の顔にあまり自信のない主人公にある日、吹き出物ができる。最初はあまり気にしていなかったが、風呂場で体をこすると吹き出物が体中に広がり、着物の下に隠せないほどのものになってしまい、ついに自分の夫に相談する。吹き出物の原因はわからず、病院へ行くことになるが、その病院の待合室で自分の不安について深く考え込んでしまう。元々顔に自信がなく、結婚するのも遅く、やっと舞い込んだ縁談の相手である夫についても乗り気ではなかったという背景を持った主人公であったが、いざ自分が病院に行くほどの病にかかったとなると、急に女としての寂しさや不安を憶えるようになり、葛藤する。
『女たちよ!』
あらすじ
日常の振る舞いにこそ、その人となりは現れる。スパゲッティの召し上がり方、アルコールの嗜み方、サラダの本格的な作り方、クルマの正しい運転法、セーターの着こなし方、強風下でのマッチの点け方、そして「力強く、素早く」の恋愛術まで。体験的エピソードで描かれる実用的な人生論風エッセイ。真っ当な大人になるにはどうしたらいいのか? そんな疑問を持つ「男たち」へ――。
『「お葬式」日記』
あらすじ
ある日、俳優の井上侘助と妻で女優の雨宮千鶴子は夫婦共演のCM撮影を行っていたが、そこに突然連絡が入る。
千鶴子の父・真吉が亡くなったのだ。親族代表として葬式を出さなくてはならなくなった侘助はマネージャー里見の助けを借りつつも途方に暮れる。千鶴子の母・きく江や千鶴子の妹・綾子夫婦、そして真吉の兄・正吉とともに遺体を伊豆の別荘に運び、お通夜の準備に取り掛かる。
葬儀屋・海老原とともに、お通夜当日の朝を迎える侘助達。
付人も応援に駆け付けたが、そこには喪服を着た侘助の愛人・良子もいた。
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』
石井好子(いしいよしこ)/著(暮らしの手帖社/河出書房新社)
あらすじ
滞在先のパリやいろいろな国で出会った料理、家族やお友達との楽しくあたたかな食卓。すてきなエピソードが、食べることの喜び、心を込めて料理をつくる大切さを教えてくれます。1963年度(第11回)日本エッセイストクラブ賞を受賞、今なお読み継がれているロングセラーです。
あらすじ
とろとろのチーズトースト、二時間煮込んだシチュー、たきたてのご飯のバター、しょうゆ、おかかを混ぜ、お味噌汁のお豆腐をのせた現代版ウツミ豆腐……
パリで「食いしん坊」に目覚めた著者が、日本料理はもちろん、人生で出会った忘れがたい料理と世界の音楽の友人たちとの交流を自在に綴った、おいしいエッセイ集。世界の友人から教わった料理レシピと調理のコツもふんだんに盛り込まれています!
おいしい話に料理のレシピもでています。
『忍ぶ川』
三浦哲郎(みうらてつお)/著(新潮社)
あらすじ
兄姉は自殺・失踪し、暗い血の流れに戦きながらも、強いてたくましく生き抜こうとする大学生の“私”が、小料理屋につとめる哀しい宿命の娘志乃にめぐり遭い、いたましい過去を労りあって結ばれる純愛の譜『忍ぶ川』。読むたびに心の中を清冽な水が流れるような甘美な流露感をたたえた名作である。他に続編ともいうべき『初夜』『帰郷』『団欒』など6篇を収める。
『ちいさいモモちゃん』
あらすじ
元気で可愛い女の子モモちゃんにひゃ、子ネコのプーやコウちゃんというお友達がいます。
モモちゃんは夢の中でライオンと遊んだり、病気になってママを心配させたりするのですが、どれも子育ての成長であるあるのお話。
『モモちゃんとプー』
あらすじ
モモちゃんシリーズの2作目。
モモちゃんはママのお手伝いができるくらい成長しました。
そして妹のアカネちゃんが生まれます。
猫のプーにもお友達が出来て、5歳になったモモちゃんの成長を一緒に感じることができます。
『モモちゃんとアカネちゃん』
あらすじ
アカネちゃんという妹が出来て、モモちゃんも1年生になります。
にぎやかで楽しいモモちゃん一家でしたが、パパとママが別れてしまいます。
まだ小さい年齢で人としての悲しみや痛みというものが描かれています。
この本の三巻目、つまり「モモちゃんとアカネちゃん」で夫婦が離婚するシーンがあるんだけど、それがとても比喩に満ちているのね。
その意味は何かってあたしはずっと考えているの。