
恋愛話に興味がなくても、輪の中に入らないとノリが悪いって言われてしまう…
寒くても上着NGな校則等々。
そんな時、どうすればいいのか?どう行動したらいいのか?
高校生を含む10代向けに書かれた本(もちろん大人もOK)等、7つの本をご紹介します。
わたしはわたしあなたじゃない
鴻巣麻里香著/リトルモア
自分と他人との境界線をきちんと自覚していますか?
「愛してるから」と誰とどこにいるか常に報告しないと機嫌が悪くなる彼氏。
「シンパイだから」と子供の行動を見張る母親等。
この本は他人との境界線「バウンダリー」をきちんと自覚して、お互いの権利を尊重しようというお話。
10代の頃あまり本を読まなかった私。
もし戻れるとしたら、この本に出会いたかった。
そしたらもう少し「生きやすい世の中だ」と思えたのかもしれません。
優しい地獄
イリナ・グリゴレ著/亜紀書房
自分の人生を受け止め、地に足をつけて歩んでいくということは、どういうことなのか?
若い頃何にも考えずに生きてきた私にとって、自身が歩んできた莫大な時間を今必死に取り戻そうとしています。
本書は、社会主義政権時代のルーマニアに生まれた著書のエッセー。
彼女が村で過ごした幼少期の描写は美しく、庭でとれた野菜を食べ、新鮮なミルクを飲むとういうごく自然なことが、人として羨ましい。
彼女が過ごしてきた人生を良きも悪きも彼女は全て受け止め、生きていきます。
そんな彼女の生き方は、今ある自分が送る日々を考えさせられました。
思考の整理学(ちくま文庫)
外山滋比古著/筑摩書房
生成AIの急速な発達を前にして、人間の創造性の価値が大きく揺らいでいる今、記憶と再生のみで正解を求める「機械的思考」の問題点や「創造的思考」の重要性について分かりやすく書かれています。
創造的思考というのは、どのようにして獲得するのか、そのために出来ることは何なのか?
自分で物事を発見し、発明する能力を身につけるきっかけになるかもしれません。
人質の朗読会
小川洋子著/中央公論新社
作者の小川洋子さんといえば「博士の愛した数式」が有名ですがこちらもおすすめ。
本書は地球の裏側の、とある村が舞台。
ゲリラ組織によって捕らえられた日本人観光客7人とツアーガイド1人が人質となって、爆破によって命を落とすという凄惨な事件から始まります。
後に、特殊部隊によって仕掛けられた盗聴テープから、人質たちが順番に自らの物語を語っていたことが分かります。
それぞれの心の奥底にあった過去を見つめ返す物語は、華やかなものではないのですが、懸命に自分の人生を歩んできたことに、胸が熱くなります。
8人が生きてきた背景は違いますが、全員が尊い人生だったことは間違いありません。
黄色い家
川上未映子著/中央公論新社
カード犯罪に手を染め、搾取される少女たち。
しかし、ある女性の死をきっかけにその歪んだ共同生活が瓦解していき…
だんだんと執着そして依存していく主人公。
そうなっても仕方ないかと思えるような体験。
登場人物がそれぞれどん底の環境で生きてきた暮らしが苦しく辛くなりました。
生きていくためにはお金は必要ですが、お金とはいったいなんだろうと考えさせられます。
君が手にするはずだった黄金について
小川哲著/新潮社
有名投資家の元同級生が有料ブログで炎上。
そんな彼に呼び出され・・
怪しい人たちと遭遇する短編集。
人間の弱いところがありありと書かれている本。
ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾著/講談社
東野圭吾さんが1992年に発表したミステリー小説。
劇団に所属する役者7人が新作舞台の主演を争って演じる「ある閉ざされた雪の山荘」という架空のシチュエーションでメンバーが1人ずつ消えていくというお話。
ありそうなお話ですが、ある1つの仕掛けによって衝撃の結末へとつながっていきます。
2024年本屋大賞ノミネート作品も少し入れてみました。
本屋大賞とは全国の書店員さんによる「いちばん売りたい本」への投票で決まる賞。
ノミネート作品はどれも読みやすく面白い本ばかりなのでこれ以外にも是非手に取ってみてください。