以下の内容はhttps://jibunnnoikikata.hatenablog.com/entry/hennsinnhigasinokeigoarasujiより取得しました。


【変身】あらすじと感想 東野圭吾

【PR】このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を利用しています。

自分という人間が歩んできた時間。

私は、自分というものを何か形成してきたのだろうか。

自分が誰かの支配によって変わりつつあったとしたら…

 

【変身】あらすじ

平凡な僕・成瀬純一は、ある日偶然居合わせた不動産屋で、女児を庇おうとし、頭に銃弾を受けてしまいます。

 


彼は世界初の「脳移植手術」を受け、奇跡的に一命を取り留めるのでした。

 


それまでの彼は大人しく、絵が好きで画家を夢見る青年で、優しい恋人を愛し、小さな幸せを噛み締めていました。

 


そんな彼は、手術後次第に性格が変わっていくのを肌で感じていきます。

 


今までの自分が何者かに支配される様な感覚は、自分ではどうすることもできず、青年は、自身と葛藤していきます。

 


自己崩壊の恐怖にかられた純一は、自分に移植されたドナーの正体を探っていくのですが…

 

 

【変身】登場人物

成瀬純一(なるせ じゅんいち)

24歳。産業機器メーカーのサービス工場勤務。

職場では、上司の命令にを良く聞き、「お利口さん」と呼ばれている。

中肉中背で、両親は若い頃に他界。

絵を描く事が好きで、画材ショップ「新光堂」で恵と知り合う。

 

葉村恵(はむら めぐみ)

純一の恋人。

デザイナーを目指していましたが、才能がないと気づき、画材ショップにて働いています。

背が高く、ショートヘア。そばかすがある。

 

堂元(どうげん)教授

東和大学医学部脳神経外科教授。

髪は白く金縁の眼鏡をかけている。

橘直子(たちばな なおこ)

堂元の助手。

美人ではないけれど、ジェクリーン・ビセットという女優に似ている。

若生(わかお)

堂元の助手。顎が尖っている。

橘に好意を持っている。

 

京極俊介(きょうごく しゅんすけ)

不動産屋を襲って、成瀬を打った犯人。

犯行後、警察に追い詰められ、丸菱百貨店の屋上から奪った金をばらまき、自分で心臓を撃って死亡している。

 

 

【変身】作者 東野圭吾

東野 圭吾(ひがしの けいご、1958年2月4日 )は、日本の小説家。

大阪府大阪市生野区生まれ(本籍は東区玉造・現中央区)。

1985年、『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。1999年に『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞し、直木賞候補になってからは毎年のように作品が直木賞候補に挙がり、2006年に『容疑者Xの献身』で直木賞本格ミステリ大賞を受賞する。

2009年、日本推理作家協会理事長、2014年から2019年まで、直木賞の選考委員を務める。

東野圭吾 - Wikipedia

 

【変身】感想

隙間時間に読むつもりが、ハマってしまい、一気に読んでしまいました。

 

純一は、一人称さえも「僕」から「俺」に変わっていき、性格が変わりつつある様子は、読んでいて不気味でした。

 

「エディプスコンプレックス」というのも、この本で初めて知りました。

いくつになっても知らない事ばかりです。

 

人間の脳というのが未知なるもの過ぎて、興味深かったです。

 

かつて脳には神や霊魂といった超自然的なものが存在し、それが人を操っているのだと信じられた。

 

しかし現実には脳は物質だけで構成されており、物質の相互作用として脳の働きのすべてを説明できるはずである。

 

その点ではコンピュータと変わりがない。

 

だがコンピュータが、命題に一対一に対する答え、つまり正解を導き出すことを基本的な働きとするのに対して、脳は、論理的には完全ではない大まかなシステムであるということができる。

 

そしてその違いこそが、脳の想像性の原点だといえる。

 

また脳の回路をつくっている神経細胞には可塑性(かそせい)があるため、学習や経験によって神経回路は変わっている。

 

コンピュータが持ち得る学習能力はソフトウェアの範囲内に過ぎず、ハード自体が変わることはない。

 

つまり脳が機械と最も異なる点は、その機能を発揮するために、自分自身を変化させていくことである。

 

 

それにしても「脳」の可能性って限りなくあって、不思議です。

 

恋人の恵さんの強い「愛」。

「脳」そのものを追い求める科学者(医師)たち。

医療関係者や彼らを操る上の人たちの存在(そしてその人たちが一番恐ろしい)

 

脳の損傷などで、人格が変わるということや、二重人格については、なんとなく知っているつもりでしたが、ドナーによって、人格そのものが、入れ替わったら…

 

他者に支配されていくと、自分が自分ではなくなってしまうのか?

脳移殖によって、助かったとしても、自分が自分ではなくなったら…

そう思うと恐ろしかったです。

 

「あんたにはわからないさ。

 

脳を特別な存在と考えてはいけない、なんていってるあんたにはな。

 

脳はやっぱり特別なんだ。 あんたに想像できるかい? 

 

今日の自分が、昨日の自分とは違うんだ。 

 

そして明日目が覚めた時、そこにいるのは今日の自分じゃない。

 

遠い過去の思い出は、全部別人のものにしか過ぎなくなる。

 

そんなふうにしか感じられないんだ。

 

長い時間をかけて育ててきたものが、ことごとく無に帰す。

 

それがどういうことか、わかるかい?

 

 

教えてやろう、それは・・・」

 

 

そしてもう一つ、興味深かったのが、現在の科学で割り切れないものの存在。

 

ドナーの正体を突き詰めた時、「直感」を感じる主人公。

 

あるような、ないような。

 

私は直感を信じますが、いかがでしょうか。

 

【変身】もう30年もの前の作品ですが、考えさせられる小説でした。

 

この本を読み、今まで自分というものをどういう形で残していきたいのかわからないまま、ただ時間だけが過ぎていたと思うと恐ろしいです。

 

そして、今後は自分というものを、どう形成していきたいのかを見直す良い時間となりました。

 

 

こちらの小説もピアノがキーワードになっています。☟

 

jibunnnoikikata.hatenablog.com

 

こちらはカフカの【変身】☟

 

jibunnnoikikata.hatenablog.com

 

 




以上の内容はhttps://jibunnnoikikata.hatenablog.com/entry/hennsinnhigasinokeigoarasujiより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14