
パン好きなので、我が家にはパンに関する絵本が多いです。
今日ご紹介する【絵本】ゴリラのパンやさん。
こちらのパンは強面(こわおもて)のゴリラのおじさんが作ります。
美味しそうなパンなのですが…
作者 白井三香子(しらいみかこ)
1951年、東京都出身。
作品には誰もが経験したことのある内容を動物が主人公になって教えてくれるものが多しです。
「まほうつかいはおひるねちゅう」
自分の思い通りにならないと、気がすまない人いませんか?
このお話の魔法使いは森のみんなのおかげで、自分の間違いに気づきます。
そしてみんなもそれを受け止めてくれます。
「はれぎをきた12ひきのちびねずみ」
あなぐまのおばさんが洗濯した花模様のカーテンが風で飛んでしまいます。
次の日、ネズミさんのパーティーに出席したあなぐまのおばさんが見たのは?
「12つきのおくりもの」
12の月の精がくれるプレゼントとはいったい?
「ともだちできたから」
きつねは、冬のそなえてあちこちの家から食べ物をぬすんできました。やがて吹雪がやってきて…
「しましまちゃんはおにいちゃん」
しましまちゃんのおうちに、あかちゃんねこが6匹生まれました。しましまちゃんは、おにいちゃんになったのです。6ぴきのあかちゃんはどに行ってもしましまちゃんの後をついていきます。
【ゴリラのぱんやさん】のあらすじとネタバレ感想
一枚目、ページを開くとゴリラのおじさんが焼き立てパンをお店に持っていこうとしている場面から始まります。
次にページを開くと、自然豊かな木の中に小さなオシャレなパンやさんがあります。
えんとつからは、今にもパンの焼ける良い香りが漂ってきそうです。
こんな素敵なパンやさんなら、遠くても一度行ってみたくなりそうなパンやさんです。
おいしいパンを食べてもらおうとしているゴリラのおじさんのうれしそうな顔が描かれています。何かを始めようとするときのワクワク感は大人になっても嬉しいものです。
「コッコッ、いいにおい」さっそくお客さんがやってきました。
かまどをのぞいていたゴリラのおじさんが大きな声で「いらっしゃい」と返事をすると、その大きな声にびっくりしためんどりさん達はパンを買わずに逃げていっていまいます。
ゴリラのおじさんはめんどりたちがどうして逃げてしまったのか、わからないままがっかりしてしまうのでした。
うーん、大きな声でびっくりしても、逃げてしまうなんて悲しいです。
次にやってきたお客さんはひつじのおばあさん。
おいしいパンの作り方の本を読みながら店番をしていたゴリラのおじさんがいきなり振り向くと、おばあさんはびっくりしてしまいます。
またまたパンを買わずに逃げてしまいました。
大きな声だけで逃げているのではなく、ゴジラのおじさんの顔を見てびっくりして逃げてるんですよね~。
ゴリラのおじさんはまたまたがっかり。
それでもちょっと、愛想が足りなかったんだと反省します。
せっかくの開店なのに、何度も逃げられるとへこみます。それでも反省出来るゴリラのおじさんは心が広い。
ショーケースにはおいしいパンがたくさん並べてあるのに…
次にきたお客さんはタヌキさん。
愛想がなかったのかと思っていたゴリラのおじさんはとびきりの笑顔で「いらっしゃい」とご挨拶。
ところが、その笑顔から見える大きな歯をみたたぬきさんは慌てて逃げていってしまうのでした。
これじゃあ、さすがにへこみますよね。
パンが売れる以前の問題です。
夜になって、売れ残ったパンを食べながらゴリラのおじさんは考えます。
「どうしたらパンが売れるんだろう…」
次の日パン屋の前に現れたのはかわいいうさぎの子供達。
もう逃げられまいと、ゴリラのおじさんはカウンターのなかからゴリラの指人形で対応します。
それを見たうさぎの子供達は大喜びです。
子ども達は純粋で可愛いですね。
それぞれ自分の好きなパンを注文すると、そこへ意地悪なキツネがやってきて…
指人形のゴリラさんがウサギさん達が先だと注意するとキツネは指人形を殴ってしまいます。
またまた、どこにでもジャイアンみたいなのがいるんです。
するとゴリラのおじさんがカウンターのなかから「こらぁ~!!」としかりつけます。
キツネはびっくりして逃げていきました。
ゴリラのおじさんは、またお客さんに逃げられてしまうと思って慌ててカウンターに隠れてしまいます。
この時のゴリラのおじさんのいじらしい顔。外見は自分にはどうする事もできない。心はとても優しいのになぁと読んでいて思います。
それを見たうさぎの子供達は素直に「ゴリラのおじさん、チョコパンちょうだい」それぞれ自分の好きなパンの注文をするのでした。
子供って正直です。外見で人を評価なんてしないんですよね。
それから毎日子供達は、おともだちと一緒にゴリラのパン屋さんのパンを買いにやってきます。
口コミは凄い。「ゴリラのおじさんのパンとびっきりおいしいよ」そう言われるとどこからともなく、お客さんがやってくるんですよね。
もりのみんなもゴリラのパンやさんが大好きになるのでした。
もちろん、叱ったキツネの子にもおいしいパンを渡してあげています。
人は見た目で判断しがちです。
自分とは見た目が違う人たちに対し、強い警戒心や疑いの気持ちを持ちます。
外見や先入観で判断された時、人はどんな気持ちになるのか?
その気持ちを考えるきっかけとなる本です。
「小さいうさぎさん」達が持つ「心の目」をずっと持ち続けたいなと思いました。
【ゴリラのパンやさん】の対象年齢
ゴリラのパンやさんの対象年齢は、3歳~6歳くらいです。
子どもが登場人物の主人公にもなっているので、聞いている子供や読んでいる子も自分自身が話の内容に入っていける感じです。
【ゴリラのパンやさん】の読み聞かせ

ゴリラのパンやさんのお話は、テンポよく場面展開が広がっていくので、読み聞かせをするには、読みやすいかと思います。
登場人物のゴリラの声の大きさであったり、びっくりするお客さんや子供たちの声なんかを変化させると、子どもは、反応を示すと思います。