
人は一見幸せそうにみえるけれど、実はそうではない人が多い。
【アタラクシア】に出てくる登場人物も幸せに悩む男女6人。
読みたい本【アタラクシア】のあらすじ
望んで結婚したのに、どうしてこんなに苦しいのだろう——。
最も幸せな瞬間を、夫とは別の男と過ごしている翻訳者の由依。
恋人の夫の存在を意識しながら、彼女と会い続けているシェフの瑛人。
浮気で帰らない夫に、文句ばかりの母親に、反抗的な息子に、限界まで苛立っているパティシエの英美。
妻に強く惹かれながら、何をしたら彼女が幸せになるのかずっと分からない作家の桂……。「私はモラルから引き起こされる愛情なんて欲しくない」
「男はじたばた浮気するけど、女は息するように浮気するだろ」
「誰かに猛烈に愛されたい。殺されるくらい愛されたい」ままならない結婚生活に救いを求めてもがく男女を、圧倒的な熱量で描き切る。
【アタラクシア】作者:金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
1983年東京生まれ。
2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。
2004年、同作で第130回芥川賞を受賞。ベストセラーとなり、各国で翻訳出版されている。
2010年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。
2012年、パリへ移住。
同年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
2018年、帰国。
【アタラクシア】を読みたい理由
アタラクシア
【アタラクシア】とは、ギリシャ語で乱されない心の状態というそうです。
乱されない心という意味のタイトル。
人はつい他人の人生を生きてしまいがち。
それは、世間一般や他人の言う「幸せの」レール。
自分自身の幸せは「自分」が基準なのに、つい「他人」の基準になってしまう。
果たしてこの本は、他人によって乱されない心の状態を保つことが出来るという意味なのでしょうか。
幸せの基準
一見幸せそうに見える人たちを描いたこの主人公たちの「幸せ」とは何なのか?
自分が「あ~幸せだな」と感じる幸せな状態って一体いつなのか?
幸せの判断基準は人それぞれ。
判断基準が自分にあれば、幸せ満足度は上がるのだと思います。
社会にある多くの「幸せ」を基準としていると、心もまた貧しくなっていくのかもしれません。
貧しい人
「世界一貧しい大統領」と呼ばれた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の言葉です。
貧しい人とはわずかしか物を持たない人ではなく、いくらあっても満足しない人
人からの基準が「幸せ」そうな主人公たちは、いくら他人の基準の「幸せ」を持っていても、満足しない人たちなのかもしれません。
母親の存在
私は家族をテーマにした本を読む事が多いのですが、この作品にも「母親」の存在が書かれているようです。
登場人物が描く「母親像」その存在が彼女にどういった影響を及ぼしたのかも気になります。
作者金原ひとみさん
アタラクシアについて作者金原さんのインタビュー記事を読みました。
人のことって分からないんですよね。
表面からは分からない問題を抱えていることってあるけれど、作者はそういった人たちとたくさん出会う機会があるんだと思います。
私はまだ【アタラクシア】を読んでいないけれど、人はきれいごとだけでは生きられないということ、そして作者はあえて人の内面にある汚い部分を描いている、そしてそれぞれの顔はどちらも本人自身なんだということ。
どの顔も自分。
それがいつどういった状況で出てくるのが分からなくなっているのが、現実なんだ。
そうやって今の時代を上手に乗り越えて生活していくことなんだといった物語なのかな?と思いながら早く手に取って読んでみたいと思うのでした。