
「あなたの犯罪計画はどうしてそんなに杜撰なの?」
シリーズ第三弾。今回は千夜一夜物語をベースにした謎解き連作短編です。
アラビアンナイトということで、【アラジンと魔法のランプ】【アリババと40人の盗賊】【シンドバッドの冒険】の世界で、赤ずきんが数々の謎を解き明かしていきます。
今回も赤ずきんが向かったアラビアで、たくさんの事件がありました…
ザザーン朝ペルシャの君主、シャハリアール・ザザーンは、最初の妻アメレイダに裏切られ、女性を信用しなくなります。
彼がとった行動は、クテシポンの町から若い娘を宮殿に連行し、片っ端から婚儀をあげては初夜のその日に血祭にあげること…
最後に残ったのは、宰相の娘シェヘラザードでした。
殺される前に何か言い残すことがないかと聞かれ、シェヘラザードは「赤ずきんの物語」を話すのでした…
アラジンと魔法のアリバイ
魔女に人間の男の子にしてもらったピノキオと一緒に、お母さんが市場で買ったコーヒーを飲んでいた赤ずきん。
突然現れた指輪の魔人に連れられて、あるアラビアの国にやってきます。
というのも、指輪の主人が、ある殺人犯の罪で牢屋にいれられ、明日の日没までに本当の犯人を見つけないと、首切りの刑に処されるというからです。
罪というのは、国の大臣がヤギの乳で殺されたというのですが…
アリババと首吊り盗賊
謎を解決し、そろそろ家に帰ろうかと思っていたところ、いきなり空飛ぶ絨毯に乗せられた赤ずきん。
絨毯の上に放り出されたのは真夜中のことでした。
空飛ぶ絨毯はスピードを落とすことなく何時間も飛んでいました。
森の中で墜落した赤ずきんは、幸い生い茂る草木の葉がクッションとなり、そこでアリババに助けてもらったのでした。
アリババは行方不明になったお兄さんを探しており、洞窟に向かい「開け、ゴマ!」と叫びます。
そこにあったのは…
シンドバッドと三つ子の事件
赤ずきんが仲良しになったと思われたのは、実は女泥棒ダリーラでした。
ダリーラの不思議な布で小さくなってしまった赤ずきん。
海で出会ったシンドバッドに助けられ、彼にアラジンの事件で知り合った大臣の3人の甥が不振な死を告げたことを聞き、推理を展開するのですがそこには、重大な落とし穴が…
アラビアの夜にミステリは尽きず
どうやら、シェヘラザードに生きる希望が見えてきたかのように思われました。
ところが、またもやシェヘラザードから、2つの裏切りを受けたと勘違いした王様は、怒り狂います。
ですが、王さまはまだ「赤ずきんの本当の物語」を知らずにいたのでした…
最後の最後で、シャハリアールがみた「小箱の中身」とはいったい!?
果たしてシェヘラザードは無事生き残る事ができるのでしょうか…
【赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う】感想
赤ずきんシリーズで一番面白かったです。
途中人名のカタカナが多すぎて、整理するのに時間がかかりますが、ページをめくる手がとまりません。
すっかり忘れ去っていた前作のナップも登場します。
胡散臭い登場人物ばかりだけど、指輪の魔人キャラは結構好きです。
お前のその賢い頭は、困った人を助けるために神様が授けてくださったんだよ。
今回もおばあさんの期待通り、赤ずきんは活躍します。
赤ずきんとシェヘラザードのお話しが絡み合って、最後までドキドキでした。
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