
10月13日をもって、大阪・関西万博は閉幕しました。
身近なところで開催された、最初で(おそらくは)最後の万博。
終わってみて改めて感じたのは、「会場に足を運んで本当に良かった」。
この半年は、本当に沢山の貴重な体験ができました。
万博は、行けば行くほど、もっと見たいもっと知りたいと思わせてくれる場所でした。
新しい技術も、様々な国の歴史も、自分の知らない世界ばかりで、世界の広さを痛感する毎日だったと思います。
そして………気づけば家には大小さまざまなミャクミャクが。
…………いや、そこまで散財はしていないはず
ですが、このブログの万博真珠巡りの紹介はまだ始まったばかりです。
今回は、万博の中でも特に「真珠」な展示が多かったバーレーンパビリオンをご紹介いたします。
天然真珠の歴史を知れる、素晴らしい体験でした。
バーレーンは天然真珠産出国

パビリオン外観。
全体を写すと、どうしても並んでいる人が入ってしまうので、壁の一部だけの写真です。
何だか張りぼてっぽい画像ですが、実際のパビリオンは「帆船」を模した造りで、内部は木造船を思わせる木の床や白い壁が広がっています。
そんなバーレーンパビリオン。
こちらの国が何処にあるかご存知ですか?
「何となく中東辺りにあるんだろうなぁ」という知識しかなかったのですが、ちゃんと位置も展示されていました。

中央太字になっている島。
バーレーンは、ペルシャ湾にある小さな島国です。
サイズはおおよそ仙台市と同じくらい、日本よりもずっと小さな島国ですが、古い歴史を持つ国です。
中でも特筆するべきは、「天然真珠の歴史的産地」という側面。
バーレーンは、養殖真珠が生まれるよりもずっと前から、天然真珠が産出する土地として知られていました。

バーレーンパビリオンで見た天然真珠産業の展示
以前に、このような本を紹介したことがあります。
こちらの本によると、バーレーンでは何と「前2000年紀」の真珠も発見されているそうです。
中東の国と言えば、石油。
ですが、島国バーレーンでは、かつては天然真珠の産業の方が盛んでした。最盛期は、国家総収入の9割が天然真珠産業だったとか。
天然真珠と共にあった国の展示は、天然真珠の歴史を知る非常に興味深い展示でした。
ここからは、そんなバーレーンパビリオンに展示されていた写真をご紹介いたします。










真夏の万博で汗だくになりながら撮影した画像ですので、ピントが合わず少々読みにくい所もあります。ご了承下さい。
これらの写真展示のすぐそばには動画も再生されていて、当時の天然真珠採集の現場の様子をより鮮明に見ることができました。
決して大きいとは言えない木造船と、それに乗る沢山の人。
海上の仕事の様子、リズムに合わせて踊る人。
陸地では、海から揚げた真珠貝を一つ一つ剥く。
動画は白黒で画質の粗い映像でしたが、当時の天然真珠を求める人々の様子が、その表情も含めて見ることができました。
画像・映像だけではない!現物展示
以前紹介したUAEパビリオンでは、現物を見れる展示に感動しました。
万博で何よりも感動したのは、やはりこの「モノの展示」です。
今まで写真や映像などでしか見たことがないモノの実物が、そこにある。
万博ならではの楽しみです。
バーレーンパビリオンでも、もちろんたくさんのモノが展示されていました。
もちろん、天然真珠に関する展示物も。


ガラスケースの中に展示されたこれらの品物は、かつては本当に使用されていたものなのでしょうか。
長年使用された道具らしい、擦り減りも見ることができました。
そしてもちろん、主役の展示もありましたよ。

天然真珠
まるで砂粒のように小粒なもの、その中に埋もれている大きなもの。
ここまでご紹介してきた画像の人々が追い求めていたのがこの天然真珠だと思うと、輝きも一入ですね。
え?それも展示するの?バーレーンパビリオンの嗅覚展示

ところで、こちらのバーレーンパビリオンでは、はじめに案内役の方の解説を聞くことができます。
その説明によると、バーレーンパビリオンは五感全部で感じてもらうパビリオン。
映像やモノを目で見て、
(一部の展示物は)手で触れて、
パビリオン内に流れるバーレーンの音楽を聴き、
バーレーンの産物の匂いを嗅ぎ、
最後にはバーレーンの食べ物に舌鼓。
これが、バーレーンパビリオンの楽しみ方!
匂いは、てっきりパビリオン内の香りのことを言っているのだと思いましたが、大間違い。
こちらのパビリオンでは、実際に「匂い」を展示していました。
壁にずらっと並ぶ、丸底フラスコ。
その中には、小さな匂いの元となる物質。
それぞれのフラスコには、何の匂いなのか解説があって………
はい、こちら真珠の匂いの展示もありました。

この説明書きの上に丸底フラスコがあってですね。
その中には匂い玉(?)のようなものが入っていてですね。
「どうぞ皆さま、香りもお楽しみください」
と案内してもらえるのです。
………天然真珠は養殖真珠と同じ匂いがした。
真珠業者さんならわかってくれるでしょうか? 真珠の穴あけした時のあの独特な貝殻?のような匂い。
前後に居た人は、皆さん首をかしげていたので、よく分からなかったのでしょう。
実際匂いも微々たるもので、知っている人しか分からなかったかもしれません。
でもまさか、本当に「五感全て」の展示とは。
とてもユニークなパビリオンでした。
あ。
他にも「石油」や「アルミニウム」といった、バーレーンの産業に関する匂いの展示がありました。
中でも気になったのが、「お金」の匂い。
私も他の匂いを差し置いて、必死に「お金」の匂いをかぎ分けようとしましたが…………
残念ながら、私にお金の匂いをかぎ分ける能力はなかったようです。
無臭だった。