
EXPO2025 大阪・関西万博の終幕が近づいてきました。
皆様は、もう行かれましたか?
私はこの数か月(主に8月に)、時間を見つけては会場に足を運んでいました。
会場では足の向くまま様々な国のパビリオンに入り、その国の美しい所、その国の素晴らしい所、また各国のお国柄を楽しみました。
ただ会期も残すところ約1か月となり、毎日たくさんの人が万博を訪れるので、これからは会場が非常に混雑すると想定されています。
「今から予定を組んで万博に行くのは大変そうだな……」
そんな人もきっと多いですよね。
そこで今回から、私が万博で出会った面白いものを、「真珠」「宝石」に的を絞ってご紹介いたします。
残念ながら、今はもう展示が終了しているものもありますが、もし興味を持たれたなら、ぜひ一度会場に足を運び、現物を見て世界の真珠を体験してみてください。
また万博に行く機会がない方も、つたない写真&文章ですが、この記事で万博の気分を少しでも満喫して頂ければ嬉しいです。
※私は効率悪く万博を回っていた人なので、上手く回る攻略法とかは分からないです。ゴメンナサイ。
【関西パビリオン】7/24~8/16の特別展示「自由の鐘」
※以下画像には沢山の人が映り込んでいるため、写真の一部に加工を施しています※

今回ご紹介するのはこちら。
7/24~8/16の間、関西パビリオンで特別展示されていた、自由の鐘。
自由の鐘は、関西パビリオン内にある三重県のブースで展示されていました。
万博で真珠巡りをするなら外せない一品でしたので、特別展示が始まった直後に関西パビリオンの予約をゲットしました。
(関西パビリオンは予約制のパビリオンのため、当日にフラッと入ることはできません)
全部真珠でできているので当然ケースの中に入っていて、警備員さんが真横に立っている状態でしたが、顔をガラスケースに近づけて間近で堪能することができます。

体感だと、これくらい近づいた印象。
ケースが無ければ触れられる!
細部の意匠までばっちり!
そんな距離感です。
その上、ぐるっと一周してじっくり見ることができます。

台座の白蝶貝も。

漆塗りの部分も。

1万2千個以上の真珠も。
私が訪れた時は、それほど人も多くなかったので、立ち止まってじっくり観察したり、満足できるまで何度でも鐘の周りを回れる状態でした。
しゃがみこめば、下からも見れたのかな。
後になってそんなことを思いましたが、人が沢山いる中で下から覗く勇気はなく。
警備員さんの目も気になるので、ほどほどにして退散しました。
鐘自体はそこまで大きくはありませんが、存在感が凄かったです。
現物を間近で見る、という万博ならではの鑑賞ができました。
「自由の鐘」とは

アメリカのフィラデルフィアにあるリバティ・ベルは、アメリカの独立戦争や奴隷制廃止といった歴史的な場面で、自由の象徴として語られる鐘。
この真珠でできた「自由の鐘」はそんなリバティ・ベルを、日本のジュエリーブランド「MIKIMOTO」が1/10の大きさで再現した作品です。
そう、再現しているんです。
「リバティ・ベル」には、
PROCLAIM LIBERTY THROUGHOUT ALL THE LAND UNTO ALL THE INHABITANTS THEREOF LEV. XXV X.
BY ORDER OF THE ASSEMBLY OF THE PROVINCE OF PENNSYLVANIA FOR THE STATE HOUSE IN PHILADA
PASS AND STOW
PHILADA
MDCCLIII
という文字が刻まれています。
そして、本体はかなり大きなひび割れがあります。
これらの本家「リバティ・ベル」を忠実に再現しているのが、真珠版「自由の鐘」。
文字の部分には小さな真珠やダイヤモンドを使い、ひび割れ部分はブルーグレーの真珠を入れることで、「リバティ・ベル」そのものを表現しています。
ここまで忠実に再現するためには、高い技術や沢山の真珠が必要だったでしょう。
しかも「真珠の鐘」が作られたのは、第二次世界大戦よりも前なので、現代のジュエリー加工とはまた異なる難しい点が沢山あったはずです。
そして、自由の鐘が作られた時期も重要です。
「第二次世界大戦の直前」に「自由の鐘」が作られたことには、大きな意味があります。
この「真珠の鐘」の歴史については、私のつたない文章よりも、ミキモト真珠島の真珠博物館館長のコラムを是非ご覧頂きたいです。
現物を見る感動

ニューヨーク万国博覧会で披露され、その後、大きな戦争の中で一度は解体された自由の鐘。
今こうして、86年もの歳月を経て再び万博に帰ってきたのだと思うと、感動も一入ですね。
私は、事前に先ほど紹介したコラムを読んでから、関西パビリオンに行きました。
もしコラムを読まずに見に行ったなら、ただ自由の鐘の再現の細かさや意匠の美しさに感動して帰ってきただけでしょう。
けれど、背景を知って見に行ったことで、この鐘に込められた意味や歴史背景を思いながら鑑賞することができました。
現代は、どのような情報もインターネットでいつでも知ることができる時代ですが、やはり「現物」には人を魅了する力が宿っているように思います。
普段、「自由の鐘」は三重県のミキモト真珠島にある真珠博物館に所蔵されています。
万博で見ることができなかった人は、是非三重県の真珠博物館へ行ってみてください。
ちなみに。
この真珠博物館には、MIKIMOTOの有名な作品の一つ、帯留「矢車」も展示されています。
どうせなら、「矢車」も一緒に持ってきて欲しかったなぁ、三重県さん。
なんて言うのは、私のワガママです。
ワガママですが。
「矢車」も見たかったなぁ。