(2025/08/15 追記)本記事を書いた後に不具合の発生条件が判明し、修正のPull Requestを出した。詳細については次の記事を参照のこと。
prompt filesとは
再利用可能なプロンプトをMarkdownファイルとして保存しておいたもの。
Copilotチャットでスラッシュ記号 / の後に続けてファイル名を入力すると、そのprompt fileに書かれている内容がプロンプトとして入力される。
その他2種類の方法でprompt fileを使用できる(Command Paletteで Chat: Run Prompt を実行する方法、prompt fileをエディタで開いてタイトルエリアにある再生ボタンを押す方法)。
デフォルトではワークスペースの .github/prompts フォルダにMarkdownファイルを配置し、ファイル名の末尾を .prompt.md とするとprompt filesとして認識される。
前提条件
VS Code の設定で chat.promptFiles は有効になっており、 chat.promptFilesLocations はデフォルトのままである。

発生事象
VS Codeを1.102.3 (2025/07/29リリース) から1.103.0 (2025/08/07リリース) へアップデートしたら、prompt fileの内容が認識されなくなってしまった。 より正確に事象を説明すると以下の通りである。
1.102.3 と 1.103.0 の両方で正常に動作するもの
- Copilotチャットでスラッシュ記号
/を入力した際に表示される候補の中にはprompt fileが表示される
| 1.102.3 | 1.103.0 |
|---|---|
|
|
- Command Palette (⇧⌘P)で
Chat: New Prompt Fileを選んだ際にも、候補の中にprompt fileが表示される
| 1.102.3 | 1.103.0 |
|---|---|
|
|
- prompt fileをエディタで開くとタイトルエリアに再生ボタンが表示され、押すことができる
| 1.102.3 | 1.103.0 |
|---|---|
|
|
1.102.3 では正常に動作するが、1.103.0 では動作しないもの
上記3種類の方法でprompt fileを実行すると、1.102.3ではチャット内に Follow instructions in {ファイル名} と表示され、prompt fileの内容がプロンプトとしてチャットに入力される。

一方、1.103.0 ではチャット内に Follow instructions in {ファイル名} というメッセージは表示されず、チャットの応答を見ると明らかにprompt fileの内容を読み取れていないことがわかる。

ちなみに、チャットにスラッシュコマンドを入力した後の表示も変わった。1.102.3ではスラッシュコマンドが青くハイライトされていたが、1.103.0では通常のテキストと同じ表示になってしまった。
| 1.102.3 | 1.103.0 |
|---|---|
|
|
暫定対策
とりあえず1.102のリリースノートから1.102.3をダウンロードして使用している。
自動で最新版にアップデートされてしまうのを防ぐために、VS Codeの設定で Update: Mode を manual にした。
同様の事例が見当たらない
8/8(金)にこの事象に気づいてからVS CodeのGitHubリポジトリのissueを度々覗きに行っているが、同様の事例は見当たらなかった。
私の環境だけで発生するのか気になったので普段遣いとは異なるMacとGitHubアカウントで試してみたが、やはり本事象が発生した。
疑わしいPull Request
チャット内に表示されていた Follow instructions in {ファイル名} というキーワードをもとにVS CodeのGitHubリポジトリを検索したところ、chatWidget.ts にそのメッセージを表示する処理があることがわかった。
その処理の周辺のコードのGit Blameを見てみたら、直近では次のPull Requestでコードが編集されていた。
このPRの差分が怪しいと思っているが、それを確認するにはVS Code自体のビルドが必要になるのでまだ確かめられていない。







