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ホロライブの3Dステージをまとめてみた + ホロアリーナの歴史


VTuberの3Dモデルとステージ

 VTuberの3Dライブ配信といえば、「初3Dモデル」や「3D新衣装」のお披露目が花形だと言える。
 特に、ホロライブのような大手事務所が公開する3Dモデルは人気クリエイターが手掛けることもあって、そのクオリティに応じて制作コストの高さを視聴者に想像させ、ファン目線でも「(頑張った)ご褒美」や「記念」という印象も強くなりやすい。

 ただ、3D制作のコストで言えば、「3Dステージ」も当然手間の掛かるはずのもので、タレントたちの3D配信を背後から支えている。

 今年の6~8月のホロライブでは、白銀ノエルの3D新衣装、6期生5名の初3D、夏色まつりの3D新衣装宝鐘マリンの3D新衣装全体水着全体浴衣とお披露目配信が続き、特に3名の新衣装に関しては「チャンネル登録者数100万人記念」としてメンバーの希望を叶える、運営からのご褒美という形でもあった。

 そして6期生の3Dお披露目や夏色まつりの新衣装お披露目を見て気付くのは、自身の3Dモデルだけでなく、そのパフォーマンスを行う特設ステージの初披露も兼ねていたことだ。

 未来感のある新衣装とマッチした新ステージを、本人は「他のメンバーもスタッフさんに言って使ってほしい」と話しており、「個人用のステージが事務所全体の共有ステージとして蓄積されていく」という流れがホロライブにはある。

 さらに6期生の鷹嶺ルイは「ホロライブメンバーに使ってほしくてライブステージとしても合うように作らせていただきました」などと自分のステージについて語っており、単に運営側から与えられたのではなく、タレントの希望に沿っているらしいことは他の6期生のお披露目配信からも窺える。

 さて、このように3Dステージというのは事務所にとってのリソースでもあり、各メンバーにとっても思い入れのこもったものだと分かるのだが、意外とこれらを一覧にしてまとめているサイトが見当たらなかった(各メンバーの新衣装やモデルならば非公式wikiにまとめられてる)。

 そこで、VTuber情報交流Discordサーバー「Project Virtual History(PVH)」を通じて黒影海老氏に情報収集の助力を得つつ、2人で確かめられる範囲でまとめた内容を公開したいと思う。
 人力でチェックしているので、漏れや勘違いは当然あると思われる。そこは大目に見ていただいた上で情報提供で補足していただければ何よりだし(筆者のTwitterはこちら)、なんなら非公式wikiに新しく記事を作る流れにでもなれば嬉しい。

 

まずはライブ会場の歴史から

 このエントリを作成する前から、「VTuberグループを語る上での3Dステージの重要性」を考える切っ掛けになったのは、ホロライブが今メインに用いているライブ会場に「ホロアリーナ」という公式名が付いていると知った時だ。
 つまり、単なるCGのセットだからといって仮想的なハリボテなどではなく、バーチャルな「施設」としての存在感をキチンと与えられていることがそこから分かる。

 ホロライブと言えば、「ホロアース」というメタバース制作プロジェクトでも知られているが、異世界であるホロアースだけでなく、実際のホロライブメンバーにも「バーチャルな居場所」が作られていると考えることはとても面白い。

 そして、メインのライブ会場が「ホロアリーナ」に至るまでにも、細やかな変遷があったことが遡っていくと分かるのだ。

 

2018~2019年のライブ会場

 おそらく、ホロアリーナ登場前に「共有ライブ会場」としてよく多用されていたのが、ときのそらチャンネルで2018/05/03のライブ配信が初出の「あん肝DJステージ(仮称)」だった。

DJがあん肝

 この時も、新衣装とセットでのステージお披露目となっていた。ちなみに当時は、1期生の先行デビュー組だった夜空メルの初配信日(2018年5月13日)の少し前で、0期生ではロボ子さんと、個人勢時代の星街すいせいしか活動していなかった頃にあたる。

 このステージを後輩たちが用いる場合は、DJをあん肝以外に置き換えることが多い。おそらく最後の使用例となったのが2020/06/13の不知火フレア3Dお披露目配信だったのではと思われる。

 2年以上長く使われ続けていたわけだが、他にも共用されていたステージはあった。
 例えばAZKiチャンネルでは2018年12月から2019年6月にかけて4種類のライブステージを用いており(詳しくは本人の項目で後述)、それらはほぼAZKi(イノナカミュージック)専用のステージだったが、その内の3番目湊あくあ3Dお披露目配信(2019/04/08)で使用されたこともある。

 そして2019/11/15に、1番目のステージをグレードアップしたような円形のステージが1周年記念ライブで登場している。

 元のステージと比較すると、全体が広くなり階段ライトが3段から4段に増え、床が鏡面になるなどの変化がある。ちなみに元々、観客席のない空間だった。

 

2020年のライブ会場

 その円形ステージは、翌年の星街すいせい3Dお披露目配信(2020/03/01)に応用されており、ディスプレイの形状や照明のトラスに差異が出来ていた。

 激しいライトの明闇を活かしたステージ映像は、当時の3D配信技術の水準から見ても観客を驚かせたもので、谷郷社長もそのお披露目にかけた意気込みを語ったことを覚えている人も多いだろう。

 2020年は、1月に1st全体ライブも開催されており、グループ全体で満足度の高い3Dライブへの注目が強まっていた時期であった。

 その3ヶ月半後、ときのそら3Dライブ配信(2020/06/14。先述の不知火フレア3Dお披露目の翌日)で登場したステージが、現在のホロアリーナの原型となっている。

 配信の4日後に投稿されたカバー社CTO福田氏のnote記事でも、「メンバーが誰でも扱える汎用ステージ」と位置付けられている。観客席の臨場感についても強調されており、そこが前出の円形ステージにはない挑戦だったのだろう。

 現在のホロアリーナと比べると、階段部分の照明の数、床が青白のチェック模様、ランウェイや中央ステージがない、などの違いがある。
 直後にまつり2周年ライブ(2020/06/20)で使用されて以降、グループ共有のステージとして愛され、2020/07/04のAZKi生誕ライブでは床が鏡面に、2020/12/23のさくらみこ新3Dお披露目配信では床のチェック模様が桜色になるなどのマイナーチェンジが施されていた。

 また、翌月にはわための3Dお披露目配信(2020/07/12)でナイトフィーバーをイメージしたステージが登場し、こちらも何度か使い回されている。

 ちなみに常闇トワの3Dアコースティックライブ配信(2020/08/09)で小ぶりの劇場が使用されたものの、こちらは共用ステージという使われ方はされていないようだった。

小さめの劇場(仮称)

 

2021年のライブ会場

 そして2020年12月の2nd全体ライブ、翌年2月の「Bloom,」の開催を挟んで、ついに星街すいせい3周年ライブ配信(2021/04/13)において現在のホロアリーナが姿を見せたと思われる。

 階段部分の照明が増え、床はAZKiと同じく無地の鏡面を採用、2階席の前面に横一列のライト、ランウェイと中央ステージが増設され、特にゴンドラという特徴が付いたのも星街すいせいの提案だったという。

 こうして順に眺めてみると、ホロライブのメインステージとなるアリーナは、ときのそら、AZKi、星街すいせいという0期生を中心にして作り上げられてきたというのは、グループの在り方が象徴されているようにも感じられる。

 さらにまつり2021生誕ライブ(2021/07/22)で見られるように、背面の階段部分を撤去して改装したバージョンも作られ、多くの記念配信ライブなどで愛用されるようになっている(22年以降はぺこら生誕ねね生誕みこ新衣装マリン出航マリン生誕などで改装バージョンが見られる)。

夏色まつり2021生誕祭ステージ

 ちなみにはっきりとは調べ切れていないが、「ホロアリーナ」の公式名称が広く使われるようになったのは、2月の「Bloom,」の開催前、公式の裏話配信あたりから確認できる。当日の「Bloom,」のライブOP映像でも「Holoarena」の表記があり、この日のホロアリーナは改装前の青白チェック床であった。

 

個別3Dステージ一覧

 さて、ここからが本記事の本番で、公式チャンネルも含めた各メンバーの用いた3Dステージをチャンネル別・時系列順にまとめてみよう。

 なお、一覧のルールとして「有料ライブだけの特設ステージ」と「ライブ配信で未使用のステージ(MVだけなど)」、「VRChatのワールド(主に海外勢による)」は対象から外すことにした。

 メンバーや運営が用いている、正式名称らしきステージ名があれば【】で括り、特に名前がなければ仮称としている。

 出典のソースは「最古と思われるもの」を挙げているが、限定公開や非公開のアーカイブが存在する可能性が高いため、確定できているわけではない場合がほとんどだと思ってほしい。

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