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何かのハードル、例えば洋裁

たまに自分の洋服やカバンを作るようになったきっかけは、あるテレビ番組を見たことがきっかけだった。
地方都市に住む料理家の一人暮らしの様子を撮ったドキュメンタリーで、その女性は仕事を終えた夕方に縫い物をすることにしているそうだ。
作られた素敵なカーテンや洋服は、驚くことにしかも手縫い。地道な工程をやっていけば完成するところが、料理と似ているとも話していた。
 
それを見て、なんだか自分も出来るような気がしてしまい作り始めた。
ただ、手縫いをする根気は無いと思ったので、安い一万円くらいのミシンを買った。
あと、好きな感じの服の作り方が載っている本も買った。書店の帰りに入ったラーメン屋で早速取り出し、パラパラ捲った。
ここに載っている服を作ろうと思ったら全部好きな生地で作れるということに興奮が止まらなかった。自分では出来ないと思っていたので、やっていなかったが、本当はずっと作りたかったことに気づいた。
 
そんな訳で作っている洋服やカバンなのだが、素人仕事なので、修理をすることも多い。
ポケットに穴が空いたり、縫い目が開いてきたり、選んだカバンの持ち手が安物で裂けてきて付け替えたり‥‥。でも自分が作った物なので構造がわかっている。修理はしやすい。
 
もちろん作るのも修理するのも手間だ。でも楽しい。
昔に買った古着のスカートを、この前修理していたら、タグも無いし、縫い目も粗いしで、手作りらしいことがわかった。フックを付け直したらしい部分は生地と全然合っていない色の糸が使われている。
それを見て、昔は既成服が少なかったこともあるのかもしれないけど、多分もっと洋裁のハードルは低かったのだろうなと思った。
今は何の分野にもプロがいて、上手に出来る人がたくさんいる。でも、下手でも自分でやることに楽しみはたくさん隠れているような気がする。




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