たくあんが好きである。
正確には、たくあんが好きなことに気づいた。
きっかけは先月、コロナ陽性になったとき、家にあったたくあんを何気なく口にしたところ、取り憑かれてしまった。匂いや味覚の障害があったものの、たくあんは普段以上においしく、味の輪郭がくっきりとしていた。
なにかというと冷蔵庫からたくあんの入ったタッパーを取り出し、数枚取り出して少しずつ齧った。飲み込む力も落ちていたので、よく噛んだ。最初に取り出した枚数で気が済むことはまず無く、決まっておかわりをした。たくあんの塩分に体中が喜んでいた。
以来、コロナが治ってからも、たくあんをよく食べるようになった。
あまり種類を買ったことがないが、コープのスーパーにある、小さめのものが口に合って、そればかり買っている。
あの時ほどのおいしさではないが、充分においしく、好みの味ということを自覚した。
そういえばこれまでも、セブンイレブンで、梅しそたくあん味のおにぎりは、あれば必ず買ったりしていた。まず、梅としそが好きだから、その影に隠れて意識していなかったけれど、実はずっといい仕事をしていた。
最近のヒットは、近くのパン屋さんにある「おしんこパン」で、厳密にはたくあんというよりは、白い大根の漬物をこまかく切ったものにマヨネーズをあえ、ブラックペッパー(多分)をかけたものが、パンに挟んである。めちゃくちゃおいしい。