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そば湯の恐怖

そばを食べた。ちゃんとしたおそば屋さんで。
なんだか、ひらがなではなく漢字の蕎麦の方がふさわしいようなそばだった。
近所に店があり、いつか行ってみたいと思っていた。
道すがら看板を見て名前を覚え、後で営業日や、値段を調べた。そしてこないだの土曜日の昼、行ってみたのである。


混んでいて、あと一足遅ければ入れなかった。天ぷらがおいしいという口コミがあったので天ざるにした。
そばも天ぷらもおいしかった。そばは、普段食べているものより色が薄くて、上品な味がした。
天ぷらはサクサク。ピンク色の塩をつけてもおいしいし、そばつゆにつけてもおいしい。


一生懸命食べていると、そば湯を店員さんが急須のようなものに入れて持ってきてくれたとき、緊張が走った。
そば湯。多分今まで一回くらいしか飲んだことがない。どうやって飲むんだっけ。
そういえば隣のお客さんが、帰る直前、急に動きがゆっくりになって何か飲んでいた。あれはきっとそば湯を飲んでいたのだ。
なぜもっとよく見ておかなかったのだろう。あんなに混んでいたのに、いつのまにか1人客が集まる大テーブルは私1人になっていた。
残り少ないそばと、天ぷらを食べつつ不安になっていると、店員さんが隣の人のお皿を片付けに近くにやって来た。
素直に聞いて教えてもらおう。それが一番いいと思ったものの、いい年してそば湯の飲み方も知らないことを、お店の人、背後の家族連れやカップルに知られることが恥ずかしくて聞けなかった。ああ自意識過剰。


結局ダサいことにスマホで調べた。そばつゆに足して飲むか、そのまま飲むとあった。
まずそばつゆに足した。おいしいが、塩分が気になったので、それは少しだけにしておいた。
じゃあ次はそば湯単体‥と思ったものの、入れるところがない。だからお茶を飲み干して、その湯呑みに入れて飲んだ。アツ!一口が多かった。ちょっととろみがあるから、なおさら熱い。少しずつすするように飲む。
帰る直前、妙にゆっくり何かを飲んでいた人たちと同じように、急にスロウになる私。ははあ、そういうことだったのかと合点が言った。
店のテレビでは吉本新喜劇がやっていて、島田珠代様がパンティーテックスを決めて大爆笑を取っていた。
本格的ながらも庶民的なおそば屋さんなのだった。


千五百円ちょうど払って、元気な挨拶に見送られ店を出た。
はじめは、ちょっと緊張したけど、これからも来れそうだ。そば湯ももう怖くない。近くに行ける店が増えたのが嬉しい。




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