Windows 8.1に対応する引越ソフト



先日紹介したように間もなくWindows XPの正式サポートが終了する。そこでWindows XP搭載パソコンから最新のパソコンへ買い換えた際に、いままで使用していたパソコンからデータを移行する引っ越し作業が必要になる。最近のOSは、OS自体に移行ツールが含まれているため、ウィザードに従って作業すれば、基本的な項目は簡単に移行できるようになっている。

しかし、Windows XPからWindows 8.1への移行はWindows Vista、Windows 7、Windows 8と3バージョンを飛び越してのアップデートとなることもあってOS標準の転送ツールがサポートしていない。こうした引っ越しを楽に行える引っ越しアプリもあるが、細かな部分はどうしても手動で設定する必要がある。アプリごとに異なる設定データなど、移行を忘れてしまうなどで、あとで面倒にならないようにしたい。

■OSの引っ越しが必要になる2種類のケース
Windows XPからWindows 8.1への乗り換えを行うケースとして、パソコンの買い換えか、同じパソコンのOSの上書きインストールという選択肢がある。ただし、XPから8.1の場合、アップグレードインストールは不可能で、新規インストールになることから、今まで使用していた各種データはきれいさっぱり消えてしまうことになる。このため、今まで使用していたデータを残して後で使うなら、インストール前にデータバックアップが必要になる。

パソコン自体を買い換える場合、新しいパソコンへ従来のデータや設定を移行したい人が多いと思う。しかし、Windows 8.1自体に含まれる移行ツールはWindows XPからの移行をサポートしていない。どうしても公式ツールで環境移行したい場合、まだ市場に残っているWindows 8搭載パソコンを入手するしかない。Windows XPからWindows 8に移行し、その後Windows 8.1へアップグレードするという手順になる。ただ、これはWindows 8搭載パソコンが入手できる前提の話で、世の中そううまく行くというわけでもないだろう。

■引越しさせたいデータって?
一般的にパソコン買い換え時に引っ越しさせるデータは、デジカメの画像や各種文書ファイルなど自分で作成したデータがメインで、その他にメールの履歴や設定、Webブラウザのお気に入りなどのブックマーク、IMEの辞書、各種アプリケーションソフトの設定などがある。

Windows標準の移行ツールや市販の移行ツールや業者の移行サービスなどが対応するのは、メールやブックマーク等の一般的なデータに限られ、各種アプリの設定などは移行されない。

たとえばOfficeなどの環境は引き継げない。Office自体を再インストールすることになるが、アプリの設定データは、わかりにくい場所に保存されているため、バックアップしないで削除すると設定を引き継ぐことが不可能になる。どのデータがどこにあるのかなどは、アプリによっても大きく異なるため、各アプリのマニュアルなどを参考にしてデータを保存しておきたい。

そして何より、古いパソコンからの乗り換えの場合は、そのパソコンを環境移行が完了するまで処分してはいけないということだ。古いパソコンの処分やデータを削除は、新しいパソコンで問題なく利用できることが確認できてからでも遅くはない。取っておくことで、移行し忘れた重要データに気が付くなんてこともあるかもしれない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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2013-10-18


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