マイクロソフトのOS、Windows 8.1が10月17日の午後8時にリリースされた(日本での話)。Windows 8から約1年という比較的早い時期でのバージョン変更によるリリースとなったが、マイクロソフトではこれを「Rapid Release」として今後も続けるようだ。

これには、パソコンのライバルとなっているスマートフォンやタブレットによる影響が大きいためだ。アップルのiOSやGoogleのAndroidはアップデートを頻繁に行い機能を向上させているが、いままでWindowsは、数年おきのアップデートで、これらのOSに対して進化が遅くなってしまっていた。

今後は、こうしたことを解消するために早めのアップデートを行っていくということになる。またバージョン番号も8から8.1へのバージョンアップと言うことで、使い勝手の向上など一般ユーザーにとって便利な機能追加も多い。従来なら有償でのアップデートになるところが、今回はWindows 8ユーザーは無料でアップデートが可能になっているのがうれしい。

■サービスパック(SP)なしで、いきなりのバージョンアップ
今回のWindows 8.1は、従来のタイミングではサービスパック(SP)に該当するアップデートだが、バージョン番号が8から8.1へと変わるバージョンアップになるのでサービスパック以上の位置づけとなっており、更新された内容がかなり濃い。

サービスパックとは、それまでの修正プログラムなどをまとめて提供するソフトのことで、新機能などが追加されることもあるが、ほとんどがバグフィックスだ。このサービスパックは従来は1年から2年おき程度に提供されており、Windows XPならSP3(サービスパック3)まで、VistaはSP2、7はSP1までが現時点で提供されている。

ちなみに、Windows XPが2014年4月にサポートが終わるが、Windows XP SP3で、それ以前のサービスパックやサービスパックが適用されていないWindows XPのサポートはすでに終了している。

先述したように従来のサービスパックはどちらかというと、互換性などの問題から新機能の追加はほとんどなく、修正プログラムの提供などの意味合いが大きかった。今回はサービスパックではなく多数の新機能の追加など濃い内容となっているため完全なOSのアップデートと言い切っていいだろう。



気になる新機能だが、以前からアナウンスにあったように使い勝手の改善など、細かな変更点が多数含まれている。Windows 7までの画面左下に表示されていたスタートボタンが復活、従来と同様のデスクトップモードで直接起動するモードなど、利用者にとって利点の高い使い勝手の改善が多い。

このため、Windows 8に慣れていてもWindows 8.1になると操作方法が多少変わっている部分などがあり、従来バージョンに慣れていても、操作に戸惑う事も少なくなく、多少の学習が必要となってくる。

しかし、全体的には使いやすくなる改良が多く、従来バージョンで不満だった部分が多数改良されていると判断していい。現在Windows 8を使用しているユーザーは、必須のアップデートだと言える。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

Windows 8.1
日本マイクロソフト

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マイクロソフト(DSP)
2013-10-18


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