前回『家庭の消費電力は自分で測れる!「エネレポ」を取り付けてみよう』で紹介したようにTOKAIコミュニケーションズのエネレポは、家庭内で使っている消費電力の内訳を“見える化”してくれるサービスだ。同社が提供する電力測定器(クランプセンサ)とデータ送受信機(エコアダプタ)をそれぞれ家庭内の分電盤とブロードバンド回線に接続することで、専用のWebページ(マイページ)で家庭内全体の電力使用状況を確認できるようになる。

インターネット経由だからいつでもどこでもリアルタイムに家庭内の電力消費量が見えるようになり、「電気をなるべく無駄に使わない」という意識が家族の中に生まれることで節電に繋がるわけだ。

エネレポ用機器の設置は、誰でも簡単に行えることが理解してもらえたと思う。ちなみにもし、自分で設置する自信がない場合は、専門の業者に設置をお願いすればいい。HEMS補助金対応プランを契約してHEMS補助金を申請すれば、機器購入代金と設置工事代金を併せても実質負担が2,000円~となる。なお、HEMS補助金は政府の予算額に達した場合、受付が終了となるので注意が必要。

今回は機器の設置が完了している状態で、エネレポが使えるようになるまでの設定を紹介しよう。なお、実際に導入してどういった効果があったのかは、次回以降にお伝えする。

■ウィザード形式で誰でも簡単設定
エネレポは「簡単ウィザード」を利用することで、誰でも簡単に設定することができる。次から、手順を追って説明しよう。

STEP0:準備
エネレポ用機器が設置されている状態で(設置方法については、前回の『家庭の消費電力は自分で測れる!「エネレポ」を取り付けてみよう』を参照)、同一ネットワーク内のパソコンのWebブラウザを起動し、アドレス欄に下記のアドレスを入力して、Enterキーを押す。

Windowsの場合:http://ene-setup/
Macintoshの場合:http://ene-setup.local/


※エコアダプタへの操作が正しく行われない場合があるので、Webブラウザの「戻る」「進む」は使用しないこと。Webブラウザの画面は、「Internet Explorer」を例に説明しているが、他のWebブラウザでも操作は同じになる。
ユーザID、パスワード共に「user」(初期値)を入力して、「ログイン」ボタンをクリックする。ログインが成功すると、エコアダプタの設定画面へ進んでいく。

「簡単設定」ボタンをクリックする。


STEP1:認証
エネレポID、エネレポパスワードを入力し、「認証」ボタンをクリックする。いずれも「エネレポ登録内容のお知らせ」に記載されている。


正常に認証されると、「認証に成功しました。」と表示される。万が一、「認証に失敗しました。」と表示された場合は、エネレポIDとエネレポパスワードが正しいかを確認して、再入力してみよう。


STEP2:ペアリング
「次へ」ボタンをクリックすると、「ペアリング」画面が表示される。


「ペアリング」とは文字通り、2つの機器、本機(エコアダプタ)と子機(クランプセンサ/スマートタップ)を「ペア(対)」にして通信できる状態する設定作業のことだ。

画面上の「ペアリング」ボタンをクリックしたら、子機(クランプセンサ/スマートタップ)の設定ボタンを3秒以上押す。
「ペアリング」ボタンをクリックすると、エコアダプタ側がペアリング待ち受け状態(エコアダプタの設定ランプの緑点滅(中速))となる。

子機(クランプセンサ/スマートタップ)の設定ボタンを3秒以上押す。設定ランプの緑点滅が速くなってから(緑点滅(低速:2秒間隔の点滅)=>緑点滅(中速:0.5秒間隔の点滅))、設定ボタンを離す。


※設定ボタンは「ペアリング」ボタンをクリック後、1分以内に実施する。複数同時にペアリングすることはできないので、必ず1台ずつペアリングする。

ペアリング画面を確認する。「ペアリングに成功しました。」と表示されていれば、子機(クランプセンサ/スマートタップ)のペアリングは完了だ。
「ペアリングに成功しました。」と表示されるので、「次へ」ボタンを押そう。


別の子機(クランプセンサ/スマートタップ)をペアリングする場合は「戻る」ボタンをクリックして、「ペアリング」ボタンを押すところからやり直そう。

「ペアリングに失敗しました。」と表示された場合には、エコアダプタと子機との距離を近づけ、「戻る」ボタンをクリックして「ペアリング」ボタンを押すところからやり直そう。

すべての子機のペアリングが完了した場合には、「次へ」ボタンをクリックすると、「通信確認」画面が表示される。

STEP3:通信確認
「通信確認」ボタンをクリックする。


通信確認が始まる。通信確認には、3分ほど掛かる場合がある。通信確認が終了すると、次の画面が表示される。
「終了」ボタンをクリックすると、設定方法の選択画面が表示される。

エコアダプタの認証ランプを確認する。


以下のようなランプ表示であれば、設定作業は完了だ。
電源ランプ:緑点灯
アラームランプ:消灯
ACTランプ:緑点灯、または緑点滅
認証ランプ:緑点灯
設定ランプ:消灯

※送信する電力情報がある場合、電力収集サーバへの電力情報送信は、認証成功後、15分間隔で送信する。なお、送信の間隔は、電力収集サーバとの通信状況等により異なる場合がある。

以上で簡単設定ウィザードによる設定は終了だ。基本的に画面の指示に従うだけなので、設定は面倒ではなかった。おそらく誰でも簡単に行えると思う。

実際にエネレポを使ってみた効果については、1か月ほどの時間が掛かるため、結果が出次第、この連載で紹介しよう。

電力見える化サービス「エネレポ」

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