スマートフォン市場では、アップルのiOS搭載端末、GoogleのAndroid端末、昨年末のWindows Phone 8の登場、そして2月半ばに発表された「Ubuntu for Tablets」など、スマホ&タブレット向けのOSが増えてきている。そんな中で、次世代のスマホ向けOSの覇権をかけてMozillaがFirefox OSを投入することを発表した。
2月19日に発表されたUbuntu for Tablets


実際に製品が登場するのは今年の遅くになりそうだが、すでに多くの携帯キャリアやSNSやクラウドサービスを行っている企業がパートナーとして参加を表明しており、第三、第四の選択肢になることは確実だろう。

このFirefox OSだが、シングルコアCPUでメモリー容量が少なくても動作するため、端末を安くしたいメーカーや新興国向けの低価格スマホ用といった見方もされているようだ。しかし、au(KDDI)がパートナーとしての参加を表明しており、同社が低スペックで安い端末を国内市場に投入してくるとは思えない。ほかのスマホと匹敵する程度の高いスペックを持つ魅力的なFirefox OS搭載端末も登場しそうである(登場は2014年を予定)。

■WebブラウザベースのFirefox OS
Firefox OS は、WebブラウザーのFirefoxを核とし、そのブラウザー上で、HTML5で書かれたWebアプリケーションを動かすことで各機能を実現しようとしている。内部のOS(カーネル)はLinuxカスタムなのかといったことは、今後判明していくだろう。

基本はWebブラウザーのみで、アプリや機能に関してだがインストールする必要はないという。たとえばブラウザの検索機能を使ってアプリを探したら、そのアプリをWebブラウザ上で実行することで、その機能が使えるようになるとしている。検索機能で「ワープロ」を検索したら、ワープロのアプリを提供しているサイトへ飛び、そのサイトに用意されているHTML5アプリを使うといった具合。

たとえばアプリを提供する側は、Firefox OS向けにHTML5で書いたアプリを特定のWebスペース上に置いておくだけでいい。あとはそのアプリを必要とするユーザーが端末でアクセスしてきて、そのアプリを使うといった流れになる。

もしも有料でアプリを提供したい場合、Firefox Marketplaceが用意されており、課金方法がどうなるかは、まだわからないが、Marketplace経由でしかそのサイトにアクセスできないような方法を提供、アプリを利用するためには、特定の手順を踏むような形(例えばIDとパスワード入力など)といった手法で無料と有料の区別を行うのかもしれない。

アプリの提供等はFirefox Marketplace経由で行う


いずれにせよ選択肢が増えることは大変いいことで市場が活性化することでスマホ&タブレット市場は、さらなる進化を遂げるだろうことは明白だ。iPhoneの登場でiOS一色だったスマホ市場にAndroidが参入することで花開いたスマホ&タブレット市場が今年の後半から2014年にかけて目が離せない。

Firefox OS紹介ページ
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