レノボはCES 2013に合わせ、いくつか新製品を発表した。その中でも要注目なのがテーブル型パソコンである「IdeaCentre Horizon Table PC」、そして同社のフラグシップのスマートフォンになる「IdeaPhone K900」だ。

もちろん旧来から人気のある「IdeaPad Yoga 11S」や「ThinkPad Helix」なども注目できる製品だが、筆者が見た限り、今回特に力を入れていたのは新しいスマートフォンと、テーブル型PCだ。特にテーブル型PCに関しては、今後のPCの新たな活用の場を提案できる製品となっている。



■PCの新しい使い方を提案するテーブル型PC
IdeaCentre Horizon Table PCは、27インチのマルチタッチ対応PCで、巨大なタブレットPCだ。PC本体がテーブルで、それを支える脚とセットになっている。複数人でゲームをしたり、専用のさいころとソフトが連動するなど、家族や友達などと一緒に、一台のPCを使って皆が楽しめるようになっている。

大画面でマルチタッチに対応した製品は、マイクロソフトがコンセプトを考えサムスンが製品化した「Surface」があった。実売価格で150万円と、あまりにも高価過ぎて一般的とは言えなかった。それよりもはるかに安価に導入でき、家族みんなで楽しんで使用することができるという、新しい提案をしているのがポイントだろう。

画面は水平だけでは無く、ノートパソコンのように角度をつけることも可能。テーブル部分と本体は比較的簡単に取り外すことが出来、デスクトップPCとして使用することもできる。



■フラグシップ・スマートフォン
IdeaPhone K900はインテルの2GHzデュアルコアプロセッサーに、5.5インチのフルHD液晶、1300万画素の背面カメラなどを搭載しながら、厚みが6.9mmのAndroidスマートフォンだ。サムスンのGalaxyを意識した製品となっているようで、発表会でも比較用に使用されていた。

今回の発表に合わせて自由に使用できる実機は用意されておらず、発熱なども含め、実際の使い心地はまだわからないが、外観などはかなり魅力的な製品として仕上がっているようで、レノボのスマートフォンビジネスの成長も期待できそうだ。

価格や詳細のスペックなど、まだ公開されていない部分も多いが、使用されるインテルのプロセッサーはAtom Z2580(Clover Trail+)になるようで、今後の詳細発表が待たれる。4月には中国市場で出荷されるのでその前には詳細が公表されるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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