まず最初にウソのようなホントの話、数年前のことだが、コンデジなどのライトなデジカメユーザーの中には、SDカード等の記録メディアが再利用できる知らないため、SDカードのなど記録メディアの空き容量がなくなったら、大手量販店やアキバのショップで買い増しする人がいるという話を聞いたことがある。銀塩のフイルム交換的なイメージだ。

こうすると記録メディアごとに中の写真が異なっていくことになるわけで記録メディアを管理すれば、ファイルを整理して、また再度デジカメで利用とするような手間をかける必要はなくなる。ただし、当時のSDカードは、それこそ16GBでも4千円近くしたはずだ。

その当時はSDカードだけでなく各記録メディア(microSD、xD-Picture、メモリースティック関連)価格もそれなりに高かったので、そんな使い方をしていたらお金がいくらあっても足りないと思ったものだ。しかし、最近のSDカード系の容量と価格を見ていると、そんな使い方も笑い話ではなく現実的になってきた。最近の記録メディア事情について解説しよう。


■記録メディアの大容量化と低価格化が一気に進む
2012年11月現在、32GBのSDHCカードは書き込み速度やブランドによっても変わるが、市場予想価格は2,000円から3,000円程度だ。

一般的なデジタルカメラの画素数は1,500万画素程度で、静止画一枚の容量はJPEGでの最高画質で大きくても5MB前後になる。32GBのSDHCカードに5MBの容量の静止画を記録すると、6000枚以上記録できる。

画像1枚あたりのコストは、カードを仮に3,000円で購入したとして、0.5円だ。筆者は1年間に2万枚程度撮影しているが、一般的にはこの1/10程度の2000枚撮影しても多い方だろう。32GBのSDHCカードを1枚購入すれば、一般的な撮影枚数なら数年間記録してもカードの空き容量は、まだまだ十分だ。

まあ数か月に一度カードを買い増しするだけだし、出費も千数百円程度だ。こうしてみると、以前はぜいたく過ぎて敬遠された記録メディアの買い増しも現実的にOKだ。使っているメディアの容量が満杯になったら新しいカードに交換という使い方も現実的になってきた。

また、最近ではデジタルカメラでHD動画を撮影するのも当たり前になりつつある。動画の容量は静止画の比較にならないほど大きい。動画も含めてガンガンに撮影しまくるのであれば、記録メディアは複数あったほうがいい。

筆者やこの記事を読んでいるような方の多くは、デジカメなどで撮影した画像をパソコンに取り込み何らかのソフトを使うなりして整理して保存していると思われる。

しかし、一般的なユーザーは、デジカメに限らず携帯電話やスマートフォンなどで撮影した画像は、とっておきの画像はプリントやPC側に取り込もうと努力するものの、それ以外の多数の画像は何もせずに本体やカードスロットに入れっぱなしという人が多いかもしれない。

いちいちSDカードの中身を整理するくらいならば、新しいSDカードを買ってきたほうが楽という理屈がまかり通る時代がそこまで来ていると考えていいだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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