今までソフトバンク回線のiPhoneを使用していたが、iPhone 5からはau回線を利用することにした。

ソフトバンクの回線を使用していたためテザリングが行えず、データ通信はUQ WiMAXのモバイルWi-Fiルーターに一本化していた。今回、auへと乗り換えたのでWiMAXとauの3GやLTEの回線速度、iPhoneで提供されるauのWi-Fiサービスなどをチェックできるようになったので、その印象をまとめてみた。


■auのLTEはエリアも広く十分速い
auはiPhone 5に合わせてLTEサービスを開始した。iPhone 5が販売され、まだ1週間ほどだが、都内ではLTEはかなりエリアが広いという印象がある。屋内では電波を拾えないことも多いが、都内繁華街などではかなりエリアが広がっているようだ。

筆者はさいたま市在住だが、自宅周辺では駅前よりも需要が高そうではない住宅地でLTEが使えたりするなど、LTEの基地局整備は都内以外ではそれほどでもない。しかし、開始直後にこれだけエリアが広がっているなら、今後かなりの地域でLTEに対応しそうで期待が持てる。

肝心のLTEの通信速度だが、UQ WiMAXでは常に数Mbps以上出ていて快適に使用できたが、これと同等の通信速度になっているようだ。今後、ユーザーが増えれば速度は遅くなるだろうが、エリアの整備とのバランスも含め、これだけ速ければWiMAXから乗り換えても当分十分使えそうだ。

LTEで接続できる地域は都内などを中心に多いものの、まだまだ3Gの地域は多い。個人的にはかなり久しぶりに3Gをデータ通信に使ってみたが、いまとなっては3Gはかなり遅い印象だ。はっきり言えばこんな速度でよく我慢できていたなというほどで、地域や場所にもよるが画像のアップロードなどはいつ終わるんだと思うほどだ。

auのiPhone 5で自動接続されるWi2premium_club


■Wi-Fiホットスポットは課題も多い
この3G接続をオフロードするためにWi-Fiのホットスポットを整備しているようで、iPhone 5では何も設定せずau Wi-Fi SPOTへ接続できると説明されている。

都内など繁華街ではこのスポットの整備が進んでいるようで、どこに接続しているか確認すると、ワイヤ・アンド・ワイヤレスの公衆無線LANサービスである「Wi2premium_club」(ダブリュー・アイ・ツー・プレミアム・クラブと読むらしい)に自動接続されている。

au Wi-Fi SPOTへ自動接続されるという説明だったので、au_Wi-Fiに接続するかと思いきやauとは直接関係なさそうなサービスに接続される。auによれば、au_Wi-FiではなくWi2premiumに接続されるのが仕様ということだが、このあたりの説明不足は改善が必要だろう。

そのWi2premiumだが、3Gより速ければいいが、印象としては3Gよりかなり遅いことが多い。接続する場所にもよるのだろうが、筆者が数日利用した感覚では、3GやLTEを利用した方が快適なので、Wi2premiumの自動接続を切った方が無難な印象がある。無線LAN接続の速度に不満があるという人は、Wi2premiumへの自動接続を無効にしてみるといいだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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