アップルのSiriは音声認識機能を持つバーチャルアシスタントだ。この音声認識機能を使用して、英会話の発音練習に活用している方もいると思われるが、英会話学習アプリでもこの機能を活用し始めている。その1つが、LT Boxの「Real英会話」だ。
Real英会話はiPhoneやiPadなどに対応したユニバーサルアプリで、以前から実生活で使われるようなリアルな英会話の学習ができた人気のアプリだ。2012年5月に行われたアップデート(バージョン3.1)では、Siriによる音声認識を使った発音練習機能が追加されている。

Real英会話自体は、TOEICなどの練習よりも、主に日常生活で使われているような英会話のリスニングなどを練習できるアプリで、それ自体にも価値があるが、発音認識機能がついたことでさらに価値を増している。

単語や文法などは独学で学習できたとしても、発音練習を独学でやるのは難しい。最近利用が本格化してきた音声認識機能を活用すれば、独学での発音練習も現実的になってきた。

■Siriの音声認識機能をそのまま利用する
実際に試してみると、アプリで学習する日常会話をSiriによる音声認識機能を使ってそのまま学習できるようになっている。アプリのフレーズクイズ内に発音練習があり、ここで練習できる。

発音練習画面では、日本語の意味と、英語が表示される。ここに表示される英語を発音し音声認識で正しく認識できれば、そのフレーズを学習したことになる。

認識精度はSiriの音声認識機能をそのまま使用するため非常に高い。しかし、日本の多くの学習者は日本語アクセントの英語で発音することが多いため、認識という点ではかなり厳しいのではないかと思われる。

Siriの音声認識機能は、英語でも、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3つの地域別に設定できる。日本語アクセントの英語という設定はないので、Real英会話アプリで機械的に緩く認識するようなことはない。日本語アクセントの英語で認識させようと思っても、ネイティブが聞き間違えるように間違えて認識されてしまう。

Real英会話での学習のコツとしては、発音例も画面をタップすればすぐに再生されるので、英文を読むのではなく、発音例をまねてそのまま発音することだ。

筆者も日本語アクセントの英語がやっとだが、なかなか認識されないフレーズについては、なるべくそっくりにまねして発音することで何とか認識されることが多かった。

発音がうまくない多くの日本人にとって、かなり厳しい認識精度だが、発音練習の1つとして活用するにはもってこいのアプリだろう。

Real英会話

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
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