開発から販売まで一貫して提供するアップル


Windowsで圧倒的なシェアを誇っていたマイクロソフトは、OSを開発し、ハードウェアはPCメーカーがWindowsをプリインストールして販売、アプリや周辺機器、サーバーなど含め各社がエコシステムを構築している。これにより、個人ユーザーだけではなく、企業向けにも圧倒的な強さを見せつけていた。

しかし、スマートフォンやタブレットの対等により、マイクロソフトも従来と同じビジネスモデルでは今後の成長が見込めなくなっている。

そんな中で、 SurfaceやWindows Phone 8、Windows 8での方針転換が見えてきた。

■アップルは35年の一貫した歴史
現在、スマートフォンやタブレット、PCなどで革新の最先端を走っているのはアップルだ。
Apple Iの製造販売に続いた1977年の会社設立から、紆余曲折はあった物のコンピューターのハードウェアとOSを一貫して提供している。

このOSとハードウェアの提供は、スマートフォンのiPhoneやタブレットのiPadになっても変わっていない。さらに、デバイスを活用する魅力的なアプリも自社で提供するなど、一貫開発体制があるからこそ、新しいデバイスの革新は続いている。

直近の例では、Retinaディスプレイ採用のMacBook Proも、製品にあわせてOSを最適化しているからこそ提供できる最先端のノートパソコンでもある。

製品自体の開発体制に加えて、販売なども自社で提供するようになった。2001年から始まった直営店のアップルストアは場所によっては、観光地のようになっている。

ショッピングモール内の店舗では、他の店が午前中でガラガラなのにアップルストアだけ盛況というような状況のところもあり、パソコンなどの購入、サポートまでのユーザー体験をも変えている。

■マイクロソフトが変わり初めた
マイクロソフトは2012年後半にも予想されているWindows 8やWindows Phone 8、Surfaceなどから大きく戦略を変えようとしていることがわかる。

従来のマイクロソフトはOSと、Officeソフトを中心に提供するソフトウェア会社で、これにパソコンのハードウェアメーカーや周辺機器、各種ソリューション提供企業など、様々な会社とエコシステムを構築し、各社の得意な分野でビジネスを展開していた。

これを、アップルのようにSurfaceでは自社でハードウェアの提供を始め、従来の主要ビジネスのOSも変わり始めた。

従来のOSは名前は同じでも、デバイスごとにOSが異なっていた、Windows Phone 8からはパソコンやタブレット用のWindows 8やWindows RTとOSの基本部分ではほぼ同じ物を使うなど、製品の基本的な部分を方針転換し始めたようだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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