インテルの最新SSD「520シリーズ」を旧型Macに装着して爆速ウハウハになってやろうという、やや「無茶ぶり」な企画は、案の定というかお約束で全力でカベにぶち当たってしまった。最終回となる今回は、その後の顛末と現時点での結論を記しておきたい。


■PRAMクリアで効果なし
前回インテルの最新SSD「520シリーズ」を旧Macに装着したところ認識されなかったところまで紹介した。具体的には、ディスクのフォーマットを行う「ディスクユーティリティ」というアプリで認識されないのである。

OSの問題かとMacOS X 10.7(Lion)、同10.6(Snow Leopard)の両環境で試したら認識されないため、OSの問題ではない。Mac上でWindowsを動かす「BootCamp」環境でも認識できない。別のWindowsパソコンでは認識されたので初期不良ではない。

このようなケースでは古くからのMacユーザーであれば、まず「PRAMのクリア」を行うことは「常識」だ。PRAMは、起動ディスクなどの設定情報を記憶したRAMで、内蔵電池で動作する。起動時に[オプション][コマンド][P][R]を同時に押すことで、この内容をクリアするものだ。これを試してみるも、残念ながら効果がなかった。

■SMCをクリアする
さらに、インテルCPU搭載のMacでは「SMC(システム管理コントローラ)のリセット」で解消できるケースがあるので試してみた。この方法は、ファン関連の異常回転やノート型Macにおけるバッテリーへの充電が正常に行われない場合などに効果がある。

方法は簡単で、Macを終了し、すべてのコードを抜いて15秒以上放置するだけ。念を入れたい場合は、マザーボード上にある白いスイッチ(メモリ用ライザーカードの奧にある)を押してもよい。しかしながら、これもまた効果がない。

■SSDを交換したが…
最後の「奥の手」でインテル製ではない違うSSDで試してみる。製品は少し古いA-DATAの「S596 Turbo」(64GB)である。

結果だが、こちらも[ディスクユーティリティ]では認識されなかった。この製品はUSBケーブルでの接続が可能だが、この場合はきちんと認識され、フォーマットも可能だった。つまり内蔵SATAドライブに接続した場合のみ、認識されないことになる。

結局、現時点では「使える」状態にまでなっていない。当初、SSD側のファームウェアが原因かと疑ったが、複数のSSDで同じ結果だったことから、むしろ、Mac側のSATAコントローラあたりに原因がありそうだ。

満を持してお役立ち情報を提供するつもりが、これでは「Macのハードウェアトラブル対処法」を紹介した記事になってしまい、筆者もかなり「トホホ」な状態だ。現時点では解決方法が見つからないためこれ以上の継続は無理と判断し、ここで一度終了させていただく。中途半端で恐縮だが、今後も対処法を探り、時期を改めてレポートしたい。


大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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