ケータイ向けゲームプラットフォームでトップを走るDeNAが、ゲーム界の新たな旗手として知られるレベルファイブと業務提携した。
今後、ソーシャルゲーム事業においてグローバル展開も進めていくが、その第一弾として「レイトン教授」シリーズと「ロワイヤル」シリーズのコラボレーションタイトル「レイトン教授ロワイヤル」をフィーチャーフォン向けに2011年秋に、その後、スマートフォン向けにも提供するという。

DeNAは先日、公正取引委員会から排除命令を受けたばかり。そのマイナスイメージを払しょくしたいと考えているのだろう。そのひとつとして、レベルファイブとの提携を進めたのかもしれない。
そのレベルファイブとは、どんな会社なのだろうか。

レベルファイブの名前が知られるようになったのは、人気RPG「ドラゴンクエスト」を開発していたためだろう。現在でこそ、スクウェア・エニックスは、「ドラゴンクエスト」「ファイナル・ファンタジー」という2大RPGを開発提供している会社だが、元はスクウェアとエニックスという別会社だった。
スクウェアは生粋のゲーム会社といえるが、エニックスはセガやカプコンといった一般的なゲーム会社とは少し異なる。開発に関してはプロデュースのみを行い、ゲーム開発は外注しているのだ。「ドラゴンクエスト」は、当初チュンソフトという会社が開発していたが、VIII以降はレベルファイブが担当している。

レベルファイブのヒットゲームで筆頭にあげられるのが、今回のコラボタイトルの元となっている「レイトン教授」だ。そのドル箱タイトルをDeNAに提供することになる。
レベルファイブのことをゲーム界の新たな旗手としたが、それは、いままでのゲームの概念を打ち破るものが多いためだ。

RPG「ニノ国」ではアニメパートをスタジオジブリに依頼し、話題となった。さらに流通のさまたげになりそうなほどの分厚い魔法の解説書「マジックマスター」を同梱した。このパターンは、RPG「ダンボール戦記」にも当てはまる。こちらは、オリジナルのプラモデルを同梱している。
この「ダンボール戦記」は、ゲームと同時にアニメもスタートさせた。アニメへの展開で成功した例としてはサッカーゲーム「イナズマイレブン」がそうだ。
アニメといえば、最新ガンダムに企画協力している。ただしこちらは、ゲームと同時ということではなさそうだ。

今回、DeNAと業務提携を行っているが、オリジナルでケータイ向けのゲームサイト「ROID」も展開している。
さらに、レイトン教授は、カプコンの人気ゲーム「逆転裁判」とのコラボレーション企画も進んでいる。

こう見ていくと、レベルファイブにとっては、DeNAとの業務提携は、事業展開のひとつに過ぎないようにも思えてくる。レベルファイブは今後も、さまざまな戦略を立ててきそうだ。

レベルファイブ

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