前回は、マイクロソフトの次世代インターネットブラウザ「Internet Explorer 9(IE9)」が如何に高速なWebブラウザであるのかを、実際のベンチマークを交えて紹介した。

「IE9」というと、どうしても高速化ばかりクローズアップされる傾向にあるが、他社の製品に対抗すべく、使いやすさも大きく改善されたWebブラウザなのだ。

そこで今回は、「IE9」で強化された、見逃したら損をするお得な機能をチェックしてみよう。

IE9は、OSにあわせて用意されている。
Windows7 64ビット版
Windows7 32ビット版
Vista 32ビット版
Vista 64ビット版
Windows Server 2008 32ビット版
Windows Server 2008 64ビット版



■アドオンを無効にして閲覧速度をパワーアップ
スピードが売り物のスーパーカーやスポーツカーでも、オプションをゴテゴテとたくさん搭載していては、せっかくのスピードを発揮できない。それと同じようなことがWebブラウザにも言える。

「IE9」は高速なWebブラウザだが、便利だからといって「アドオン」と呼ばれる機能をどんどん追加していくと、たしかに使い勝手は向上するだろうが、Webブラウザ自体の速度は低下してしまうのだ。

こうした速度低下の状況をいち早くユーザーに知らせてくれる頼もしい機能が、「IE9」から追加された「アドオン パフォーマンス アドバイザー」だ。

「アドオン パフォーマンス アドバイザー」は、速度低下が起きた場合、ユーザーに通知し、そのアドオンを無効にしたり削除したりして、「IE9」のパフォーマンスを改善することができるのだ。
「アドオン パフォーマンス アドバイザー」から速度低下の通知を受けたところ

あくまでひとつの目安だが、アドオンをひとつ追加するごとに、Webブラウザを起動したり、新しいタブを開いたり、Webサイトに移動するのにかかる時間が、平均してどれくらい長くなるかが表示される。

また「アドオンによる遅延が次の値を超えた場合に通知する:」で時間(秒数)を指定しておけば、指定した時間の遅延が発生した際に、ユーザーに知らせてくれるのだ。

自動車を定期的にメンテナンスするのと同じように、「IE9」もアドオンを見直すことによって、快適な常に高速な閲覧速度を保持することができるわけだ。
アドオンを無効化できる「アドオンパフォーマンスアナライザー」

■新デザインでダウンロードを一元管理
「IE9」で使い勝手が向上される機能はいくつかあるが、そのひとつがダウンロードを一元管理できる「ダウンロード マネージャー」だ。

ダウンロードマネージャーは、これまでにインターネットからダウンロードしたファイルの一覧を保持して、悪意のあるファイルを検出すると通知してくれる、強力な新機能だ。

低速なインターネット接続を使用している場合にダウンロードを一時停止および再開したり、ダウンロードしたファイルの保存場所を表示したりすることもできる。

なお、この一覧はいつでもクリアできるので、項目が増えてきたら定期的にメンテナンスしよう。
ダウンロードを一元管理できる「ダウンロード マネージャー」

■ライブドアのコンテンツが快適に見られる「livedoor版 IE9」
ライブドアはポータルサイト「livedoor」のコンテンツをスムーズに見られる「livedoor版 IE9」を提供しており、下記の特設サイトにてダウンロードできる。対応OSは、Windows 7 32bit/64bit、Vista 32bit/64bit、Server 2008 32bit/64bitの計6種類だ。

livedoor版 IE9では、人気のブログメディア「BLOGOS(ブロゴス)」、「Anigema(あにげま)」のほかに、livedoorをより便利に快適に使うためのカスタマイズが施されている。

IE9はGPUの有効化により劇的に高速化され、サイトを快適に見ることができる。IE9をまだ使っていない人は、この機会に体験してみては如何だろうか。

Windows7 32ビット版
Windows7 64ビット版
Vista 32ビット版
Vista 64ビット版
Windows Server 2008 32ビット版
Windows Server 2008 64ビット版




「IE9」は、処理速度を高速化しただけでなく、使い勝手に配慮した機能がたくさん盛り込まれている。この点がユーザーの要望を取り入れ、他社のWebブラウザに対抗すべく作られた「IE9」の大きな魅力と言ってよいだろう。

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