さまざまなWebサイトがインターネット上には存在する。最近では、「テクノロジー雑誌「WIRED(ワイアード)」が日本に上陸し、注目を集めたばかりだ。各Webサイトのなかでも位置づけがはっきりしているがBtoBサイトだろう。

日本ブランド戦略研究所は、「BtoBサイトランキング 2011」を発表している。総合ランキングでは、オムロン(Industrial Automation)がニーズ満足度58.4%と高く、5年連続トップを実現した。2位はキーエンス(48.8%)、3位は三菱電機(MELFANSweb)で(43.4%)となった。上位にはFA(制御機器)メーカが多かったが、TOTO、パナソニック電工、INAXなど建材メーカも上位に数多く入った。

実際、BtoBサイトの位置づけというのはどんなものなのだろう。

BtoBサイトの利用は着実に進んでいる。製品・サービスの購入のために最も参照にする情報源が企業のWebサイトなのだ。

日本ブランド戦略研究所の調査「BtoBユーザーの情報源の動向 (2010年)」では、「カタログ・パンフレット(紙媒体)」(42.8%)、「営業員・技術員の説明」(40.1%)を大きく抑え、「企業のWebサイト」(59.7%)を情報源としている。

Webサイトの売り上げ貢献度を示す「サイト効果」でも、BtoBサイトがBtoCサイトを大きく上回る結果を出しているのだ。つまり、BtoB企業が経営効率を高めるには、Webサイトに取り組むことが避けて通れなくなってきていると言えるだろう。

日本ブランド戦略研究所が発表した2010年のCCサイト指数(総合評価指標)を見ると、2009年と比べると平均値が67.9から66.4とわずかに落ちたうえ、70ポイント以上という高いスコアの企業数が129社から111社と減少した。

上位企業はスコアが下がっている企業が多かったものの、スコアが極端に低い企業が減ったため全体的に横ばいになったとのこと。サイトはリニューアルしてから時間が経つと、評価が下がる傾向にあるため、過去に高い評価を獲得したとしても、改善をしないとスコアが低下するのだ。

さらにスコアの伸び悩みは、全体の予算圧縮のあおりで、サイト関連の予算も削減されたことが影響していると考えられる。


サイトの効果はいまだに高いが、今後、このように予算削減によるサイト評価・効果の下落が懸念されている。基本的な信頼感がユーザーからのアクセスのベースとなっている。

少なくとも、その信頼感を裏切らないように、常に努力していくことが必要だろう。

日本ブランド戦略研究所

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