エコポイント半減にともなう駆け込み購入で、大きく拡大した薄型テレビの販売の反動を受け、特に1月の販売が低迷した。果たして、2月はどうだったのだろうか。

BCNが全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で、2月は、金額こそ前年を下回る水準ながら、販売台数は前年を上回ったことが明らかになった。3月のエコポイント終了に向けて、再び勢いを取り戻しつつあるようだ。しかも、この販売状況を詳しく見ると、薄型テレビの別の側面も見えてきた。

液晶テレビは、LEDを用いたタイプとCFLという蛍光管を用いたタイプがあるが、2月にLEDがCFLを上回ったのだ。サイズ別では、40型台は2010年5月と早い段階でLEDがCFLを上回っている。すでに8月以降からは7割以上がLEDなのだ。40型を超える大型タイプは高機能に対するニーズが高く、メーカーもLED化をいち早く進めてきたからだろう。

一方、30型台は一番LED化が遅れている。2010年5月までは順調に伸びてきたと思われたが、その後3割前後にとどまっていたのだ。2011年2月になってやっと38.7%まで増えたが、逆転するには至っていない。
20型台を見ると、徐々にLEDが伸びてきて、2月にやっと49.4%とCFLに肩を並べるぐらいになってきた。

実は、この20型台と30型台の差は、LEDタイプとCFLタイプの価格差が関係していると思われる。30型台では価格差が縮まってきているものの、CFLに比べてLEDの平均価格が1万円程度高い。一方、20型台では平均価格でLEDの方が安くなっているのだ。つまり40型以上では機能を重視する傾向が高いのに対して、30型台以下では価格が重要な要素となっているようだ。

あわせて、「3万円台のAQUOSが超お買い得!薄型テレビを買うノウハウを伝授【激安チェック】」で、どれがLEDタイプかを見ていこう。
さすがに32型の薄型テレビで、激安TOP5に入っているテレビはすべてCFLだった。30型台では、LEDとCFLの価格差があることが、実際の販売価格を見ても分かる。
しかし40型を見ると、激安TOP5に入っている「SONY BRAVIA KDL-40EX700」がLEDタイプだったのをはじめ、価格に関係なく、全体的にLEDタイプの割合が高い。そう、40型以上ではどうしてもLEDが選択肢に入ってきてしまうのだ。
調査には入っていないが、3月10日時点での22型を見ると、40型と同様にTOP5にLEDタイプが入ってくる。つまり安い価格のテレビでもLEDタイプが選択肢に入ってくるのが20型台なのだ。
このように、LEDの価格下落が続くことで、さらにLEDタイプの販売が伸びていきそうだ。

BCN

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